謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

道頓堀の出会い

 コブクロが紅白に今年も出ますね。

 なんだかんだで毎年コブクロの出番を見ずに終わってしまってましたが、今年は見られるでしょうか。(コレ書いてるの28日なもんで)

 コブクロと言えば、実はちょっとした思い入れがあります。

 たぶん、ウチのブログではまだ書いていないと思います。友人は知ってる話ですけど。

 私は、大阪生まれの大阪育ちの人間です。それもミナミ側。

 学生時代からあまりショッピングとかする方じゃない奴ですが、それでもミナミの繁華街に出向いたりもします。

 1年就職浪人をしていた頃だったと思います。季節は・・・夏?かな?

 今じゃプラ板が取り付けられて風情もへったくれもなくなった戎橋、通称「ひっかけ橋」でもの凄い人混みができていました。

 そこからは、なんか歌が聞こえてくる。ギターの音も。

 何となくそこに留まると、朗々と響く素晴らしい声がする。

 曲が変わる度に人が退いてゆくので、ずんずん前に行って歌声とギターの音の主をみた。

 まだ、プラ板なんか取り付けられていない戎橋の欄干に背の小さい男の人が座ってギターを抱え、えらい背の高い兄ちゃんが歌っていた。もしかしたら、背の高い兄ちゃんもギーターを抱えていたかも。

 とにかく、背の高い兄ちゃんの声が凄かった。

 マイクも使わずに見事に声を響かせていたのだ。これは並大抵のことではない。

 ストリートでやってるくせに、マイク使って歌う奴なんか糞じゃ。オペラ歌手だって、野外音楽施設で歌って通用する人は少ない。

 生の声で、道頓堀に響き渡る声。

 そして、なによりも心に染みるギターの音色と曲、そして歌詞。

 何度も何度も人が入れ替わり立ち替わりしても、私はずっとそこで彼らの歌を聴き続けた。涙が出そうだった。

 なんの迷いもなく、手売りのCDを買った。それで、彼らが「コブクロ」なんだとわかった。

 Saturday 8:PM / コブクロ

楽天に出店しているショップへジャンプします)

 たぶん、そのときのCDはこれだと思う。聴き過ぎて、サインしてイラストを描いて貰ったCD自体を紛失してしまって、未だに悔やんでいます。

 その頃、彼らはまだストリートミュージシャンで、天王寺で警備員に追い立てられたため民族大移動と言っても過言ではない数のファンを引き連れて移動したという伝説を作ったり、要望があれば結婚式などで歌ってくれたりする活動をしていた。

 生でコブクロを聴いたのは、たった1回。

 それでも、私は「東京に行けば必ず売れる」と思った。

 東京に就職が決まっているので、ストリートでやっているコブクロの歌は聴けなくなる。

 当時、コブクロの公式サイトの掲示板に「東京に行くので、東京でもコブクロが聴けるように東京に来て下さい」と書き込んだ事を覚えている。

 あとからCDショップで買って聞き倒したCDはこれかな?

インディペンデントレーベル コブクロ/Root of my mind

楽天に出店しているショップへジャンプします。実際に購入する際は、ご自分で良店を探して下さいね)

 

 結局、私の上京から少しだけ遅れて東京進出をしたけれど、ライブハウス等でのライブと言うこともあってなんとなく行きにくくて行けなかった。

 まだ、東京というものにも慣れていなかったし、大阪にいたときにだってライブハウスなんて所に行ったこと無いもの。

「どうせそのうち、嫌でも耳にするぐらいビッグになるさ」

 半分負け惜しみみたいな感じでそう思った。でも、道頓堀のあの1回が忘れられないぐらいに素晴らしい彼らなら、それもあながち夢でもないかも知れない、とも思っていた。

 

 それが今、紅白に出場するまでになったのだ。

 TVからコブクロの曲がバンバン流れている。メジャーな音楽番組にだって一杯出ている。

 TVでの曲も聴いてるし、CDも聴いている。コンサートはまだ行ったことがないけれど・・・マイクで音拾ってスピーカーで流すよね。

 生のコブクロの歌は聴けなくなってしまったんだなぁ。

 それはそれで、ちょっぴり悲しいかな。

 

 できれば、ストリートで歌っている彼らに会ってみたいな、と思う。

 道頓堀の出会いは、それぐらいインパクトがあったのだ。

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