さて、観劇中についてのマナーについて触れたいと思います。
マナーとは基本的には、周囲に迷惑をかけないことです。
特に、観劇中迷惑なので主なのは「音を立てること」です。これは宝塚以外の芝居などでも同じです。
あと、劇場によって注意されるのが「前のめりになること」。これは、前のめりになることによって、後の人の視界に頭がはいって舞台が見えなくなる構造の劇場で注意されます。
というわけで、(゚Д゚)@謎が思い出した劇場で言われる主な注意事項です。
1 携帯電話の電源を切る。
音が出るのも迷惑ですが、バイブレーションがなる音も静かな劇場の中では意外と大きく響きます。携帯電話の他、ポケベル・時計のアラームも止めることを忘れずに。
非常にいいシーンで鳴る着信音ほど周囲の殺意を呼び起こす物はありません。
2 おしゃべりをしない
結構多いです。特におば様方。
舞台上に目立って出てきた生徒がいたら「ね、ね、アレ誰?」とか、芝居中にもかかわらず「前の○○はああだった」「今回のはこうだ」とか喋る喋る。
舞台を見ないんだったら出ていけ!!
喋り声、携帯のアラーム並に迷惑です。
演劇集団キャラメルボックスでは、こう言っています。
「芝居が始まったらあなたと舞台は一対一です」
これは本当にそう思います。仲のいい人と来ていて喋りたい気持ちも分かりますし、分からない生徒が出てきたらその場で聞きたい気持ちも分かりますが、舞台とあなたは一対一。真剣に演じている生徒さん達の演技に集中しましょう。
3 飲食厳禁
持ち物編で飲み物を持って行くことと書きましたが、咳を止めるための緊急処置のためだけのお話です。映画のように飲みながら舞台を見るための物ではありません。
ですから、劇場の座席にはドリンクホルダーはありません。
物を飲む動作音も結構周りに響きます。ですからそんなにゴクゴク何度も飲むものではありません。喉がどうしてもいがらっぽいときに一口二口です。
飲み物でそうならば、食べるとなるとどうなるか。
袋の音はするし、臭いはするし、食べ物を落とすと大迷惑。
それに、さっきも書きました。「舞台とあなたは一対一」舞台に集中して下さい。そうすれば、食べ物を食べられるはずがありません。飲み物を飲めるはずがありません。
4 前のめりにならない
宝塚でよく言われるのがこの注意だったりします。自分が前のめりになることで後の人が銀橋を見られなくなるなんて分からないですものね。だから、ついついやりがちなんです。
宝塚の場合は、オーケストラピットの前に通路状に張り出した舞台「銀橋」と言うものがあって、ここは非常に重要な意味を持つ舞台なのです。
生徒が並ぶときに、銀橋に立てるのは限られた生徒だし、銀橋を渡れるのもスターと呼ばれる限られた生徒。そして、主演コンビが銀橋を両端から渡って真ん中で決めポーズをする、と言うのもショーの見せ場のひとつ。
そんな銀橋が前の人のせいで見えなくなったら、あなたはどんな気持ちがしますか?
私は何度、前の人の頭をぶん殴りたくなったことか。自分がされて嫌なことは他人にしない!!
(ぶん殴る代わりに注意しますけどね)
背中を背もたれに付けていれば舞台が見えなくなる、と言ったことは起きないように作られています。ちょっと疲れるかもしれませんが、背もたれに背を付けて観劇するようにお願いします。
あと、極力開演時間に遅れないのは当たり前だし、当たり前なんだけど仕事の都合とかどうしようもない事情もあるので項目に入れませんでしたが、それも注意すべき点ではあります。(自戒)
以上、細かいことも書きましたが、みんなが気持ちよく観劇できるように最低限のマナーは守りましょうね。