本日、新感線☆RXの「五右衛門ロック」を観に新宿コマ劇場に行ってきました。
「五右衛門ロック」感想は別に回すとして、多くの方がご存じの通り、新宿コマ劇場は今年末をもって閉館することになっています。
マツケンに続き、2回目の新宿コマ劇場での観劇でしたが、見れば見るほど個性的ないい劇場だと思うんですよね。あの劇場構造を利用しての斬新な演出だって可能だと思うんですよ。といっても、有名な3重盆セリは見たことがなかったのですが。
もっとも、元々は演歌ショーのための劇場なので、ストレートプレイには向かないのかも知れませんが、ミュージカルにはもってこいだと思うんですけどね。
ラインナップを見ると演歌ショーに拘りすぎたのかな、と。申し訳ないが、失礼を承知で言いますが、今の演歌にあのキャパは無理だ。(サブちゃんと氷川きよしぐらいじゃないのか?チケット捌けるの)
まあ、一応あの辺一体の再開発によるもの、と公式アナウンスにはあるけど残す方向に持って行けなかったのは、やはり新宿コマ劇場自体が衰退していたからでしょう。
でも、やっぱり勿体ないなぁ、あれだけの舞台構造と客席。
まあ、客席は思い切って減らして30列以降・・・せめて34列以降を削るとか。ヘタに赤いと感じ悪いじゃん?席が余ってるより完売御礼の方が印象いいし。「○×の公演ってプラチナらしいぜ」と言われると見たくなるのが人の情てね。
東京は箱が多いから新宿コマ劇場が消えても、どって事無いのかも知れないけど・・・あの特殊な舞台機構が見れば見るほど勿体なくて。せめて三重盆セリが見たくて見たくて!!
「五右衛門ロック」の1幕では名物の三重盆セリ(正式名称なんての?)を使っていなくて、私は幕間中
「今年の残りの公演でセリを使う公演はどれか訊こうか」
と真剣に思っていたのですが、2幕で見事に北大路欣也をてっぺんに載せてせり上がって回ってくれたので、何とか念願が叶いました。演出上、一番下のセリは見えなかったんですけどね。
あの辺りを再開発するとのことですか、できれば文化的ないい物をあそこに作って欲しいな、と。でもなぁ、本当に箱は多いから劇場は作るかなぁ。よくて映画館かなぁ。バルト9が既にあるけど新宿駅からちょい遠いから、映画館なら採算取れそうかな?どうかな?
なにはともあれ、閉館前に、この目で3重盆セリを見られてうれしかったです。
でも、帰りがけに出入り口にいた歳の行った劇場関係者のおじさんが、どんどん出て行く観客を見ながらボソッと「3万枚がバッとはけるんだからなぁ」と寂しげに呟いたのが印象的でした。きっと、おじさん達も自主公演にお客さんを呼ぶために東奔西走していたのかなぁ。