「これはそれ」
なんのこっちゃ!?
タイトルを読んだときに真っ先に不思議に思った。
調べると、
「さあ、いよいよだ!」
と言った意味で使うらしい。けっこう、よく使われるフレーズのよう。
そのタイトルからして、MJ(マイケル・ジャクソン)の意気込みが感じられる世界ツアー。
それが、リハーサル映像でしか見られないのが心底残念でならない。
私にとって、音楽と言えば洋楽であり、MJでもあり、MADONNAでもある。
(もちろん、他の洋楽アーティストや邦楽アーティスト、クラシックも聞きますが。)
このツアーで使われる楽曲は100%聴いたことのある曲で、よく耳にしていた曲ばかり。
もう、それだけで泣けた。
ところで、若干キーが低い気がしたのは気のせいかな。(気のせいだろう)
とにかく、MJのこだわりとスタッフの情熱のすさまじさに圧倒される。
そして、厳しいオーディションで選ばれた世界一流のダンサーに引けを取らないどころかリードするMJのダンスがやっぱり凄い。
分かっちゃいるけど、凄い。
50歳ですよ、50歳!
顔は整形でなんとか出来たって肉体は努力でしか保てない。
マドンナもすげーなーと思ってたけど、MJもとんでもない。
そして、それだけ凄い人でこだわりも一流なら、暴君的な一面があるのかと思えば、非常にソフト。要求を出すときでさえ抑え目の態度。非常におとなしくて・・・儚く脆い印象を受けた。
もしかしたら、本当はもっと早くに居なくなっちゃってたんじゃないかとさえ、思った。
日本に来たって、チケットが取れたワケじゃないけど。
だけど、無理だと思ってもこう思わざるをえない。
「このライブが見たかった!!」
きっと、このツアーは空前の大成功を収めたに違いない。
もしかしたら、始めのロンドンでは客入りがいまいちかも知れないけれど、回を重ねる事に噂が噂を呼んで大入りになったことだろう。
しかし、儚く消えた夢の残り香であるリハーサル映像を見ることしか我々はできない。
MJが少しでも好きなら、この映画は観るべきだ。
ボロ泣きではなかったが、時折涙がこぼれて仕方がなかった。
いつだって、調子を上げたいときはMJの曲だった。ふと、聴きたくなるのがMJだ。
本当に惜しい人を亡くしたと思う。
きっとこれからも、私はMJの曲を聴くだろう。