謎のブログ

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ニッポン仏教夜話2010 ~それでも輪廻は廻っている~

 ニコニコ動画でファンになって以来、蝉丸Pさんのツイートは欠かさずチェック(半分ぐらい意味わかりませんが)、見られるときはニコ生を見ている(ほとんど寝過ごして見てませんが←)(゚Д゚)@謎でございます。

 あれですよ、ここでも1回紹介した仏具でクリスマスソングを演奏される面白いお坊さんです。一応、ネット檀家(ニコニコ動画の蝉丸Pさんのコミュニティ「【蝉丸P】ネット檀家の会」に入っている人をそう呼びます)なんですわ。

 その方がわざわざ四国から新宿にいらしてトークライブに出演されるというので、ファンとしては行かなきゃいけないでしょ、ぐらいのミーハー心丸出しの気持ちで行って参りました、その名も

「ニッポン仏教夜話2010 ~それでも輪廻は廻っている~」

 そう言うわけなので、正直つまんないだろうな、と。←

 だって、他のゲストの方々は全く存じ上げないようなド素人ですもん、私。仏教ファンには有名な方々のようなんですが・・・。

 んなわけで、解説付きで出演者をご紹介。

中垣顕實(浄土真宗本願寺派ニューヨーク本願寺住職)

 ニューヨークで浄土真宗の僧侶(海外布教の僧侶を浄土真宗では「海外開教師」というらしい)をなさっている方。物の見方がやはり日本しか知らない人間とは違います。

蝉丸P(ニコニコ動画のカリスマ僧侶、真言宗寺院25代住職 @semimaruP

 冒頭で説明したので省略。付け加えればかなりの知識人。

佐藤剛裕文化人類学者、ネパール仏教研究 @goyou

 学者さんのハズなんですが、なんだかありがたみが漂う不思議なオーラの方。

青江覚峰(浄土真宗東本願寺派緑泉寺副住職、虚空山彼岸寺メンバー@kurayamigohan

 お髭を生やした剃髪のお坊様。浄土真宗なのに剃髪(浄土真宗は僧侶の有髪が認められている)なのはいいとして、ヒゲを生やすそのポリシーが知りたかった(笑)

 料理僧とのこと。今回は食の話はなかったのが残念。おもしろそうだよね。

佐藤哲朗日本テーラワーダ仏教協会事務局長 @naagita

 すみません、テーラワーダ仏教ってなんですか!?(上座部仏教らしい)

 なんか、今日本で流行ってる仏教らしいです。(そのせいか、カルトか否かの論議がネット上でなされているっぽい)

 蝉丸P師のライバル(違います)

松下弓月(東寺真言宗福生山宝善院副住職、虚空山彼岸寺メンバー @yuzuki_m

 なんでもタモリさんの番組で「イケてる僧侶=イケ僧」に認められた方らしい。確かにイケメンだが、個人的には蝉丸Pも負けてないと思う。二人でユニットを・・・無理そうだな(蝉丸さんが拒否るな)。

 バカは置いておいて、固くなりそうな場の空気を天然発言で和ませていたいい人。

 

 もう、正直言って記憶力は母親のお腹の中に置いてきた人間なので、話の内容の細かいことは覚えてませんし理解できていない部分もあるので書きません。間違って書いて違う風に伝わるのも嫌なので。

 ザックリご紹介すると、最初は中垣さんを中心にニューヨークでの仏教寺院のあり方のようなお話しをされました。

 これが本当に興味深い。

 もともとアメリカに浄土真宗の僧侶が渡った経緯は日本からの移民が広島あたりの方が多くて、その地域の方は浄土真宗が多いのでアメリカの移民の方々からお寺に要請があって行くようになったと。で、ニューヨークの本願寺にある親鸞聖人の像は被爆したもので、毎年原爆の日に平和法要(パレード)を行っているそうです。

 そのパレードのゴールがキリスト教の教会なんですよ。信じられません。

 だって、私の知ってるキリスト教徒って初詣に行っても鳥居から中には絶対入らないぐらい他の宗教を受け入れられない人だったもん。

 それが、教会で坊さんと牧師さんが話しするってんだからびっくり。

 でも、それってニューヨークだから出来ることでもあるらしいんですね。

 やっぱり、ニューヨーク以外の地域ではそう言うわけにはいかず、例えば9.11のグラウンド0の近くにイスラム教のモスクが建設される問題のとき、ニューヨークでは賛成の意見が実は多かったのが、他の地域の人達が反対してたそう。結局、世界のニュースとしてはアメリカ人は「反対」なんだと言うことになっていたと。

 余談ながら、9.11のときもニューヨーカーは反戦の人が多かったけど、余所は開戦派だったためかアメリカ人は開戦派と言うことになったらしい。まあ、数の理論ではそう言うことになるのはしょうがないのかもしれないけどね。

 で、だ。それ聴いててアメリカのあひ友さんの話を思い出しました。

「アメリカの田舎は人種差別がある。でも、都会(ニューヨーク)にはない」って。

 ニューヨークの人達ってのはやはり人種の坩堝で生活しているせいか、自分とは違う価値観や人種を受け入れる事が出来る人達なんだなぁ、と。

 それって、人種でもそうだし宗教においても同じなんだな、と。

 あと、面白かったのが中垣さんの奥様はアメリカ人なんですが(超かわいい!!!)キリスト教徒なんですって。結婚式は僧侶と牧師さんが前に立って交互に儀式を行ったそうです。ちなみに奥様のお父さん(だったかな?)はイスラム教徒だそうな。家族集まると、イスラム教・キリスト教仏教が一緒の屋根の下にいることになるそうだ。

 世界もそうであるといいのにね。地球って屋根の下に人種も宗教も関係なくみんな仲良く暮らせればいいのに。

 そう言う話が、すごく砕けた話し方で面白おかしくお話しされるので聞いてて楽しかったし、考えさせられるところは考えさせられました。

 もうね、ちょっとファンになったから著書も帰りに買いましたよ~。サインも頂いちゃいました♪

 

 は、ニューヨークの話が多くなっちゃった。

 次は剛裕さんと補足説明要員に蝉丸Pさんのチベット仏教の成り立ち等について。

 そもそもチベット仏教というとダライラマというえらーいお坊さんが亡命政府で頑張ってるぐらいの知識しかありません。で、なんだか特別な宗教のような気もしておりました。

 それがインド仏教と中国仏教の対立から成り立ってるとは驚きでした。

 ちなみに、チベット仏教の始まりは「空からお経と仏像が降ってきた」んだそうです(笑)まあ、伝承ですけどね。

 あと、800年生きた坊さんとかwww

 ダライラマ14世の子供の頃の写真とかを示しながら「成長するにつれて表情が曇ってきましたね」なんて突っ込みを入れる剛裕さんが面白かったです。良いのか、そんなこと言ってww

 途中途中で入る蝉丸Pさんの補足が絶妙で、興味深いお話しをさらにわかりやすく聞くことが出来て良かったですね。

 色んな写真で説明くださったのですが、彩色の綺麗な寺院や仏画なはずが画面が白飛びしてしまってほとんど見えなかったのが残念でした。

 最後に、チベット仏教の僧侶がやる「空の瞑想」を実演くださいました。

 でんでん太鼓のような太鼓を回してならしながら、鈴を振り、お経をとなえるのですが、なんだか涙が出そうになりました。その場が清まったような気がしたのですね。まあ、気のせいかもしれませんが。

 

 で、その後は蝉丸Pさんの特別法話がございまして、何度も聞いたことのある「なぜ坊主になったのか」から物の見方の話がありました。

 とにかく、人の話は3割で聞けと。

 んで、信じる前にその話をした人の名前の後に「批判」と検索エンジンYahoo!とかGoogleとか)に打ち込んでその結果を読んでみた方が良い、と。

 すこーん、と何かを頭から信じるのはとても危険ですよ、と言うお話しでした。

 

 その後は出演者皆さんで日本の仏教について話す、という事でしたが、お話しがこー高等過ぎて、何となくはわかったんですが文章にしてまとめることが出来ません。

 印象的なのは中垣さんが「ちゃんと学校で比較宗教論を教えた方が良い」といったようなお話しがあったことですかね。これはね、私大事だと思うんですよ。それが出来ないと変な宗教にガブリと食われちゃう。日本人はそれが出来ないからカルトにやられやすいんじゃないかと。あ、蝉丸Pさんが話された物の見方もカルトにやられない手段の1つです。

 んで、「宗派を越えて~」というフレーズが結構出てて、それに中垣さんがさっくり「出来ますよ、ニューヨークでやってるんだから」と仰っていたのも印象的でした。うむ、出来なくはないだろうけど日本は「みんな仲良くお話ししましょ」という意識作りから始めなきゃいけないから大変なような・・・。

 それにしても、蝉丸P VS 哲朗の図式が面白かったのですが、哲朗さんが意見を言い切らないウチに蝉丸Pさんが話し出しちゃう感じがあって、もちょっとちゃんと哲朗さんのお話を聞いてから蝉丸Pさんのお話を伺いたかたなぁ、と。

 ・・・蝉丸Pさん・・・・人にお話しを「させる」技術もあると最高だと思われます。 

 

 そんなこんなで、質問コーナーになったんですが・・・初っぱな当たった方が長々とお話しされたので、その後二人しか質問できず。

 聞きたいことがあったんですが、上手くまとまらずに手を挙げる勇気が出なくてそのまま終わっちゃいました。もう少し時間があったら手が挙げられたかな?

 いやね、中垣さんのお話の中で「外国人が仏教に興味を持ったら必死にお寺を探して訪ねるのに、日本人は身近にお寺があるのに行かない・・・」と言った話が出たんです。

 でもね、仏教に興味を持った一日本人としては、「確かに近所に寺がある。でも檀家でもないのに行っていいのか分からない」わけです。ほら、写経のやり方調べたときにネットで調べてもわかんないことがあるってブログにも書いたと思うんですが、そう言うときに気軽にお寺に行って聞けないのが今の仏教でありお寺なんですよ。

 お寺が仏教が遠いんです。

 お話しの中で身体性と言う言葉も出てきました。身体で得ることもあるしそれも大事だと。

 お寺に行かないで本やネットだけで仏教を知っても実感が湧かない。

 たとえば、浄土真宗の僧侶は有髪オッケです。でも私は今まで浄土真宗のお坊さんを見たことがない。そうすると、いまいち信じられんわけです。

 でも、お寺に行って有髪のお坊様を見ればストンと納得できるし、今度は「え~、なんでなんで?」と言う疑問に生身の人間からその理由を聞けるわけですよ。それって本だけで知るより大事なことだと思うわけです。まあ、これはもの凄い簡単な一例ですが。

(ちなみに、今回の浄土真宗の出演者は剃髪しておられましたが)

 檀家寺があればそこに行けばいいわけですが、今の日本で、実家を離れて檀家寺が遠くなってしまった私のような人間は多いと思います。

 そんな人間が実際に五感で仏教に触れようと思うと、観光化された有名寺院に行くか今回のような仏教イベントに行くしかない。

 そう言う現状についてどう考えておられるのか、と言うところを出演者それぞれのご意見をお伺いしたかったなぁと。

 いや、お話しの中にちらっとあった気もするんですが、キャッチしにくかったので。

 しかし、今書いたことをもっと短く質問するって・・・現場じゃ難しいわ・・・。

 手を挙げなくて正解だったか(笑)

 

 最後にミニ法要を行って終わりました。

 法要、超宗派なのでなんだかすごい状態でした。ありえないよ、普通。浄土真宗真言上座部チベット仏教がご一緒している法要なんて。

 

 でーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 1つむかついたこと。

 私の後の席でさ、持論を結構大きな声でぎゃーぎゃー言ってるバカが居たんですよ。

 そっちの声が邪魔で出演者のトークに集中出来なかったんですよ。

 私は出演者の話を聞きに来たのであって、あんたの話は聞きたくないんじゃ!!!

 法要でその人達、各宗派の偈・真言・念仏を全部唱えてましたけど、どんだけ知識が豊富でも人として基本的な事がわかんないあなた達は一生悟れませんよってなもんだ。

 

 ミーハー根性で行ったのになかなか大収穫なイベントでした。

 ただ、やはり仏教の基礎を押さえておかないとわかりにくい話もあったので、ある程度の勉強は必要かな。(大乗仏教とか上座部仏教とかぐらいはわかっている方が良い)

 以上、無い頭で書いたので発言された言葉が違っていたり、ニュアンスをとり違っているかもしれません。そんな部分があったらごめんなさい、

 

 とりあえず、またやって欲しいです!!!

 だって、お寺は近くにあるけど遠いんですもの。

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