あひ友さんのお誘いで行ってまいりました。
超久しぶりの声楽的なコンサート。
出演の武井基治さんはたかちゃん(和央ようか)出演のミュージカルにも出演されていた方だそうな。
ミュー俳優ではなく、テノール歌手だったのね。
さて、舞台装置は動かないピアノのみ。後は白寿ホールの照明効果だけ。
そこに二人のピアノ奏者、テノール歌手、バレリーナ、コンテンポラリーダンサーだけが立つ。
派手な演出も、人海戦術も、何もないのに・・・贅沢な空間が広がりました。
天上の歌声に舞姫が舞い、美しい旋律にダイナミックなダンスが客席を圧倒する。
なんと贅沢なことか。
さて、武井さんの歌声ですが、とても透明感あふれて美しい。天上に響く歌声と評してもよろしいかと。
ただし。
厳しいことを言えば、それは裏を返すと「個性がない」と取られかねない。「色がない」という個性に仕立て上げるか、色を付けるかはこれから先の話になりそうな感じですかね。日本人受けは抜群だとおもう。外国人には受けにくいかもしれません。自己主張がないから。
ルックスと歌声がピッタリでリアル王子様のようでした。バラの花を抱えるのを許す(笑)
いや、マジで似合いそうなんだもん、バラとかレースとか。リアル男子なのに。
とにもかくにも、心を洗うにはこの上ない綺麗な歌声です。
バレリーナの錦織舞さんは、顔も小さくて手足が長くてそれはもう、舞の妖精が舞台に舞い降りたようでした。とにかく、綺麗、可愛い。ただ、ジャンプがちょっといまひとつかな?滞空時間が長いとばっちりだったんだけど舞台が狭いからねぇ・・・。
コンテンポラリーアーティストの相沢康平さんは、上品さの中に荒々しさを秘めて存在感抜群。武井さんの天上の歌声に合うのか?と思ったりもしましたが、上品さがあるので問題ありません。凛とした気品と情熱の発露がうまく混じり合ったコンテンポラリーでした。
本当に素敵な舞台、夢を見ているかのような舞台でした。
お誘いくださり、ありがとうございました。