夜勤明け、問題発生で危うく居残りさせられそうになるのを何とかしのぎ切り、裏で陰口叩かれようと知ったこっちゃない!!とばかりに退社して、家帰ってちょっと寝てからレッツらごーしてきましたよと。
「祈り 2012」『つめたいよるに』(江國香織・作 新潮社・刊)
―別れと新たなる出逢いの物語―
正直、朗読だし寝るかなーと思っていたのですが、案外平気でした。
まあ、だれる部分があったのはしょうがないですね。こういうのはエンターテイメント性が少ないので見る人聴く人を選ぶきらいがあるので。でも、その中でもわりとエンターテイメントよりではありました。
朗読はどうしても地の文章(会話文以外の部分)に抑揚が無くなる傾向にあるので、地が続くと飽きるんですよね。それをいかにクリアするかが問題なんですが・・・
完璧に克服しきっていたのは舘形比呂一さんだけでした。
うん、みなさんお上手でしたが、舘形さんの引き込み方には及ばなかったので。
コンテンポラリー(ダンス)もすごくて、朗読も凄いってどんだけスーパータレント(本来の英語の意味でのタレント)なんですか、この方。恐ろしい、恐ろしすぎる!!!!
あと、上手だな~と感心したのは鈴木拡樹さん。わりと朗読やCDで声の仕事もされているようで、どうりでこなれてましたね。これからドンドン活躍してほしいですね。
石川由依さんも最初は声も綺麗だし上手だな~と思ってたんですが、地文の抑揚の薄さに飽きてしまったところがあるので、ちょっと辛口評価。でも、可愛いから許す。
塩谷瞬さんのおじいちゃんがツボでした。優しそうなおじいちゃんが目に浮かんでよかったです。
あひちゃんはね~、どう評価していいのやら。
朗読というものに一番慣れていない感じがどうしてもするし、聴きづらい点があったので「う~ん」という感じもするんだけど、なんだかんだで小技がピリッピリッと効かせてくるんで気づいたら話の中にいるんですよねぇ・・・。
中学生からおばあちゃんまで短時間で変化していくと言う難しい課題をするっとクリアーしちゃってるんでね。朗読というものに場慣れしていくと凄くよくなるんじゃないかと。
なにより!!!
あの、ディナーショーで歌った遼河はるひ作詞のオリジナル曲をもう一度聴けたので、まじで泣きました。うれしかった~。
あと、幽霊と恋愛する能天気女優や夜の子供のお母さんがトボケタ味があって好きです。幽霊侍のお話、もう一度聴きたいな~。あれが一番大好き。
いやしかし、最後の舘形さんの天竜という修行僧の話は凄かった。和尚の話ぶりがもう、うまいうまい。目の前に青い花と小鳥が浮かぶんだからスゲーよ。
まあ、正直に感想を述べれば、リピートはしにくいです。さすがに私には朗読を聴くにはちと長いので。いや、全編遼河はるひだったら倍の時間でも聞きますよ(本気)舘形さんだったら三倍聴けます。シャア舘形ですか(違います)。
んでも、とても良い時間をいただいたので行ってよかったです。夜勤明けだし見送ろうと思ってたんですけど、行って正解でした。
どーーも朗読ってイメージが暗いっていうか地味っていうかつまんなさそうだったんですけど、印象が変わりましたね。もちろん、演出が視覚にも訴えていたのもあるんですが、他の朗読も聞いてみるのもいいかも、と思いました。
なんか、あひちゃんにくっついて色々見てるといろいろ知ることができて面白いです。
これからも益々頑張ってほしいな!
大先輩との観劇だったので、出待ちができませんでしたけど明日も出勤だからね。
大先輩はあひちゃんの舞台に大喜びで来てくださるのでありがたいっす。
次はイエローだ!
お銀さ~ん♪