これからまだ、大阪・名古屋と公演のある舞台なのであまりネタバレをしないよう気を付けつつ感想おば。
いや、もう!おもしろかったー!!
ストーリーはまあ、正直ありきたりです。これはしょうがないです。なんでかというと、古今東西話というものの展開は出尽くしているので、何を書いても「あれに似ているわね」と言われるのが当たり前と言われておりますんでね。シェイクスピアの時代にすでに話のパターンは出尽くしたとさえ言われておりますから。
んじゃなにで話を引っ張るか。
舞台なら、やはり演出と役者ですよ。
今回、いい役者が揃ってます。
若い子がすっごい頑張ってます。
演出も、コロシアム形式というんでしょうか?360°どこからでも見られる正方形の舞台の四方から役者が出入りしたり、そんな舞台なので大道具の類は一切なく、役者の演技力で舞台を色んな場面に変えなくてはならないという、役者に挑戦をつきつける構成。
話も分かりやすく、場面も混乱することなくイメージを与えてくれるので、とても見やすかったです。
それにしても、頑張る若手を主役クラスに固め、年季の入ったいい役者で脇を固めるという、いいバランスでしたね。
まーねーまーねー若手に比べたらあひちゃん(遼河)の出番少なかったけど、結構重要な役割だったから我慢するわ~。
遼河お銀は、露出がないのに色っぽい、つやっぽい、という「あんたそれも何かの忍法か?」と思うぐらいエロかっこ良かったです
いやほんと、よく見たら露出ないのよ。なのに艶っぽいのよ。
もう、殺陣もみなさんとんでもなく凄いんですが、あひちゃんの殺陣もかっこよくてね!
お銀ちゃん素敵~~~~~~
と黄色い声が出そうでしたよ。芝居中なので出しませんが。
そうそう、殺陣ね。
どっちかというとリアル殺陣というより魅せる殺陣ですね。
ガチで切っちゃうんじゃないか、という殺陣ではなく剣舞のような流れを重視した殺陣。ただし、結構すれすれで見切ってるのでガチ殺陣に負けない迫力です。
こういうのって、同じ劇団員の間でないと息が合わなくて難しそうなんですけど、30-DELUXはゲストにやらせちゃうんですね。それであのクオリティの殺陣って・・・とんでもないかも。
あひちゃんがブログで、出演者の皆は仲がいいと書いてましたが、そりゃ仲良くて息があってないとあんな凄い殺陣は不可能ですわ~。
あと、座席が一番最前列だと目の前を役者さんが通るので、間違っても足や手は危なくて出せないんですが、どっちが危ないかというと客が危ないw
二回目見たときの前座で「脚を折られたい方は出してください」みたいなことを冗談で言ってましたが、実際に最前列に座ると
「清水さん・・・冗談じゃないでしょ・・・さっきの言葉」
と思いました。
いやね、ものすごいスピードで飛んで掃けるんですわ。どれぐらいかというと、
役者が駆け抜けた後にその風圧に包まれる
ぐらい。風圧が起きるほどのスピードをあの狭い舞台の助走で出すってどんなんだよ!!!
そんなスピードと威力で飛んでくるので、脚なんか組んで足が前に出ようものなら折られても文句は言えない。もちろん役者も大怪我する。
客を信用していないとあんな演出はできないです。はい。
名古屋・大阪組でまだ見ていない方は、期待していいです、このお芝居。
とにかく、笑って笑って殺陣に圧倒されて、ちょっぴしホロリと来ます。とにかく楽しい舞台なのでこうご期待!!