写経は功徳を積むのに・・・とか言うのはお坊様にお任せいたしましてw
写経というよりはお習字のいいところになりますが、大きいのは「バランスの大切さを知る」ことかなぁと。
まず、墨。
当然ながら、薄いといけないし濃すぎると字が書きずらいので、丁度いい濃さでないといけない。
擦り足りないといけなくて、擦り過ぎもいけない。
そして、書くとき。
鉛筆やボールペンに慣れてしまった現代人にとっては、手の側面を紙につけないで書くのが非常に厳しい。
小筆なので、つけて書いてもいいのだけれど綺麗に書こうと思うと、不思議と紙から手が離れていく。
そういう状態で書くには、手をつけて書くよりももっと力の入れ加減に気を配らなくてはいけない。
力を入れ過ぎてはいけない。入れなさすぎると書けない。
そう考えると、習字をやることで「バランスの大切さ」を学ぶのかな、と。
あとは姿勢に気を付けるようになりますね。
私は結構猫背で字を書くし、なんでも前のめり気味の姿勢なんですが、写経の時にその姿勢で書くと字が潰れちゃうんですよね。
綺麗に筆を運ぶには、姿勢を正していないといけない。
お子様にとっては、こちらの効果のほうが大きいかもしれませんね。
英語同様、私は子供のころから習字、毛筆が大っ嫌いでした。
上手に書けたためしがないので。
しかし、社会人になってお祝いとか不祝儀とかで自分の名前を毛筆で書く機会が多くなり、恥ずかしい思いをしています。昔よりましになりましたが、今でも上手くかけなくて情けないです。
今にして思えば習字ぐらい習っておけばよかったかなぁと。
これからの国際社会、英語教育に熱が入りがちですが、同時に日本人であるならば「毛筆」も習得するべきではないかと思います。
国際社会であればあるほど、中庸の精神、バランスをとることを大事にすることは大切です。
そして、姿勢も大事。
なにも柔剣道でなくても、習字で学べるのであれば危険も少なくて小さい子供でもできます。
そう考えると、祝儀不祝儀ぐらいしか毛筆の出番は現代日本社会ではなくなってしまいましたが、もう少し増えてもいいんじゃないのかな、と思います。