はい、5月はアートに親しむ月でございます。
じつは、単位展にもいってるんですが、まあ、「素晴らしい性能の実用品は美しい」という持論から言えば自分向きの展覧会で十分アートだったんですが、一般的に考えると単位展はアートではなく企画展示会だなぁと思います。そんなわけで、面白いけど割愛。見る人を選ぶので。子供の教育にはすごくいいので、子供にはお勧めします。
昨日行きましたのはルーブル美術館展。
いわゆる三大美術館のうちの一つでございます。
(メトロポリタン美術館・NY、エルミタージュ美術館・サンクトペテルブルク、ルーブル美術館・パリ)
なので、かなり期待して行きました。金曜日の夕方だったのですが、そこそこ人が入っていて見るのに若干時間かかりました。待ち時間はなかったですね。
これまた、どのように展示してゆくのかと思っておりましたら、「風俗画」の的を絞った展示になっていました。
それはそれで面白い視点かな、とはじめは思ったのですが、ちょっと失敗した感がありました。
というのも、風俗画というのはその時代の人々の暮らしなどが分かる絵の事なんですが、絵のタッチが似たり寄ったりなんですね。リアリズムを追ったものがどうしても多くなるからだと思うんですが。
そうすると視覚的に変化に乏しいので、ちょっと飽きてしまう。
たとえば、イスラム美術の後にドラクロアを見たりと言った変化がない。
近代美術ばかり集めたソフィア王妃芸術センターでも、ピカソからダリに移ると同じ「わけ分からん」画風でもわけ分からん具合が全然違う(絵のタッチが違う)ので面白いのですよ。
だったら、風俗「画」に絞らないで、「風俗」にして彫刻も少し混ぜたほうが面白味があったかなぁ。
それにしても、フェルメールの「天文学者」が目玉だったのですが、光の扱いが味噌の風俗画の中にあって一線を画す光の表現力でした。
この表現力はポストカードや図録では再現しきれません。本物を見ないと駄目です。
フェルメールは本物を見なくてはならないと真剣に思いました。
もう、この一点だけでもいいぐらい。
他にも、面白い絵や素敵な絵がもちろんあります。風俗画だけに、人物の目の表情などがどれも素敵ですし、背中でアンニュイを物語る作品もありました。
でも、ごめん、やっぱり頭はフェルメールに戻っちまう。それぐらい印象的でした。
写真のポストカードは処女喪失の少女を表現したもの。
それらしい表現は白く丸い片乳房だけで、あとは割れた水瓶と零れ落ちるバラの花、くしゃくしゃのドレスで表現と言う、現代の露骨なエロチシズムに突き付けたい清楚さの中のエロスが気に入ったので購入。
これと、天文学者を購入したんですが、帰りの電車が満員電車でポストカードが折れ曲がると言う・・・
(ノД`)・゜・。
ルーブルのお土産はおしゃれなお土産が多くて、センスがいいですw
おフランスのおパリのセンスはお大英のおロンドンとは違うのかwwww