千秋楽を迎えたエリザベート。こちらのキャストで見てまいりました。
たった一度の観劇でしたので、このキャスト以外は見られなかったのが残念ですが、少なくともこのキャストに関していえば、
最 高 !
でありました。
何しろ技術的な穴が見当たらない。日本のミュージカルって私が見るものはどうもどこか主演かその脇クラスが「あは」と片目をつぶるところがあるんですけど、今回は完璧でした。
多少、井上トートが優等生すぎるかな、もう少し外してもいいのにな、と思うぐらいで他は大満足。
なにより、やはり花總まりは凄い。
子供時代は生き生き溌剌と、結婚してからは抑圧されながらも自分を守ろうと必死な様が素晴らしく、花總まりが演じてるのではなく、エリザベートその人が演じているのではないかと思うぐらいでした。
これ、私が今大好きなベネディクト・カンバーバッチと通じるところがございまして。彼女、彼が演じているのではなく、その役その人そのものが演じているように見えるんですよね。
神憑り系ともうしますか、イタコ役者と申しますか、なかなかいません、このタイプ。
演技の上手な人は掃いて捨てるほどいますけどね。
歌舞伎の人、松也さんのルキーニも最初は癖が強くて「んー」と思いましたが、段々それが心地よく(笑)何気に一番ロック魂がありました。
他の方もそれぞれに素晴らしい演技と歌で、ダンサーズはダークでカッコよかった。
見てテンション上がりまくった公演でした。
花總さんは次は1789にご出演とのこと。こちらも楽しみです。