高野山大好き(゚Д゚)@謎の長年の夢は宿坊に泊まることでした。
大阪の、しかも高野山の宿場町に住んでいたころは日帰りでしか高野山に行ったことがなく(わざわざ泊まる距離ではない)、いつか宿坊に泊まって高野山にお参りしたいと言うのが私の夢でした。
関東に就職し、実家も関東に移して数年。
いまこそ夢を叶えるチャンス!とばかりに今年行動に移しました。
一人で行ってもいいのですが、毎年夏に私と旅行に行くのを楽しみにしている母を邪険にするのも忍びなく、本当は高野山だけに行きたいのを「行きつくしてるから別のところも行こうよ、京都とか」と言い出すのでしぶしぶ京都も組み込み行ってまいりました。
まず、宿坊選びですが、私だけなら体重に耐えられる建物なら(笑い事ではなく、お寺古いではないですか。本気で心配があります)どこでも良かったのですが、母は膝が悪く階段の下りと正座が困難です。
何かお寺らしいことをしたかったので、母と一緒にできると言えば朝のお勤めだろうと思い、椅子で勤行に出られる宿坊を探したら、不動院という宿坊を見つけました。
メッセージに「母が膝が悪いので・・・」とお願いしましたら、大変ありがたい心遣いをいただきまして、本当にありがたかったです。
さて、行きの羽田空港でふと疑問がわきました。
宿坊はホテルではありません。本来は参詣するために「好意」でお寺が「泊めさせてくださって」いるものです。そうでなくても、旅館なら心づけというチップが必要です。今のお若い方は知らないかもしれませんが、昔、母が仲居さんに紙で包んだ心づけを渡していたのをよく覚えています。日本にもチップの決まりってあるんですよ。
宿坊に心づけもしくはお礼はどうしたらいいのか。
わからないときは目の前の板(スマホ)に聞け。
さっくり調べましたら、さすがにお寺、「お礼」と言う形では遠慮されるので仏様への「お布施」「お供え」として渡すのがよろしいとのこと。
まあ、お供えと申しましても後で宿坊で働く人で召し上がるでしょうから、お寺では饅頭や和菓子のお供えが多いと思うのであえて洋菓子を空港で購入しました。
さて、飛行機で伊丹まで行き、難波まで空港バスで移動。高野山に行くには、電車だと南海電鉄の高野山行に乗ります。
通常ですと、「こうや号」と言う特急に乗るのが早いのですが、都合により急行で行ったので時間がかかりました。でも、次のこうや号を待つよりも急行の方が早いと言う(笑)本数少ないんですよ。
ちなみに、なんでこうや号の方が時間が短いかと言うと、急行に乗っても河内長野から各駅停車、18駅各駅停車、しかも単線区間があるためにすれ違い待ちがあると言う各駅停車なので時間がかかるのです。こうや号は河内長野から4駅の停車ですし、最優先で通れるので早いんですね。今は急行より少し早い快速急行もあるみたいです(15駅に停車)。
高野山までの間には、真田幸村ゆかりの九度山などもあり、歴女のかたはこちらを訪れるのも良いかもしれません。
そして、高野山は標高約800mのところにある一大聖地。なので、極楽橋といういかにも成仏しそうな駅でケーブルカーに乗り換えます。
このケーブルカーが若者でも引く急こう配・・・膝の悪い母が同行している私は「そうだった!!」と青ざめました。今はバリアフリーが進んでいてエレベーターもありますが、足に不安のある方は時間に余裕をもって行動することをお勧めします。
さて、ケーブルカーにのり一路高野山へ!!
が・・・おそらくついた高野山駅で皆様ビックリなさるかもしれません。
駅前に何もない。あるのはキオスクのみ。
そう、高野山の中心に行くにはさらにバスに乗って行かなくてはなりません。死んでも歩いて行こうと思ってはなりません。かなり遠いです。(まあ、歩いて登る道は極楽橋から別にあるんですけどね)
そんなわけで、遅めについたのでひとまず一気に不動院さんのある蓮花谷までバスで参ります。ここで注意!
ICカードが使えません。
関西のもだめなようで・・・。(http://www.rinkan.co.jp/faq/)
しかも、どこまで行っても同一料金でもなく距離により料金が変わります。昔に立ち返り・・・小銭を用意しましょう。
そんなこんなで宿坊につき、案内していただいた僧侶の方にお部屋でお供えをお渡ししました。この時に朝の勤行の出席確認をされたので、是非にと申し込みました。
夕飯まで時間がなかったので、近くの刈萱堂を見に散歩がてら歩きました。
いつもは車などで奥の院の入り口、一の橋まで行ってしまうので気づかなかったのですが、
山内至る所寺(○○院)だらけ。
もちろん、高野山はたくさんのお寺の集合体というのは知っていましたが、実際に歩くとそれを実感します。本当にびっくり。
さて、お寺に戻りまして美味しい夕食をいただきました。
もちろん、精進料理です。
これがとにかく美味しい。薄味なのにしっかりと舌で味わえるというミラクル。量もちょうどよく、そしてご飯が白米のママでも美味しいという。すばらしかった。
ちなみに、不動院では外国の方には英語で食事内容のご案内をされておりましたので、おそらく必要な案内は英語でできるのだと推察いたします。なので、外国の方も安心して泊まれるかと思います。
私が泊まったお部屋は、これまた母の都合で洋式トイレのある部屋にしました。宿坊によってはトイレも共同のところもあるようです。お風呂は共同ですが日本人はお風呂の共同ぐらいは抵抗ないですね。
ただ、私は女の子の日に重なってしまったので共同で困ってしまったのですが、湯船に入らないことでなんとかしました。困ったのはそれぐらいでしょうか。
そんなこんなで、その日は早めに寝てしまいました。
ところが・・・母も私もベッドになれてしまっていたためか・・・なかなか眠れなかったという・・・w
おかしい、私、床でも寝られるはずなのに。お布団フカフカで体痛くないのに。枕が変わると駄目なのかな?(それはある)
つづく