どうも、日々低空飛行の(゚Д゚)@謎です。
最近、ほとんど本を読まないのですが、珍しく本を読みました。「論理ガール」という本
論理ガール 〜Lonely Girl〜 人生がときめく数学的思考のモノガタリ
- 作者: 深沢真太郎, ,菅野紗由
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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楽しみに聞いているラジオ 「めざせ!スキ度UP」のパーソナリティのおひとり、ビジネス数学の専門家・深沢真太郎先生による小説です。
内容は、数学の天才女子高生とホテルマンの青年の会話を通して「数学をいかに人生の役に立てるか」と言うテーマを追うもの。
いうなれば、自己啓発書の小説版といったところ。
結構、面白かったです。数学って図を描かないと理解しにくい面があるのですが、そういうところはきちんと図が出てくるし、取り扱う数式なども高校までに習う基礎的な物なのでメチャクチャ難しいわけではないですし、多少数式などが理解できなくても数学苦手な青年の台詞を読むと「あ、そういうこと」と何となく理解できる。
なるほど、そういう考え方に繋げられるんだなぁと感心することしきり。好きなのは、人間関係の項目で「自分が円の中心になること」「自分と好きなものが同じ人と付き合う(そうすると、人間関係は円になる)」という考え方。もちろん、価値観が違う人間と付き合うことも大事だけど、自分に心地よい円(人間関係)を持っていることは大事だよなぁと。ま、なかなか上手くはいきませんけどね。
あと、一所懸命「ときめき」について数学的に議論するくだりとか、物凄く面白かった。ときめきを数学的に理解するって発想が凄い。
で、この本は八重洲ブックセンターだとビジネス書の論理のコーナーにあったんですよね。
これ、もったいないなぁと。
ぜひ、中学生・高校生に手に取ってほしいな、と思ったから。
「どうして数学を勉強するの?」と言う疑問を一番抱くのは学生さんだと思うんですよ。その疑問への答えのひとつとして、この本は最適だと思うし、この本をきっかけに数学が好きになるまで行かなくても、少しでも苦痛ではなくなるようになればなぁと。
(ちなみに、どうやら紀伊國屋書店では小説扱いのようです。有隣堂はほぼビジネスエリアですが、文芸扱いの店も。啓文堂書店では文芸。書店ごとに判断が違うみたいですね)
そして、小説としても論理ガール・詩織ちゃんのほのかな恋なんかもあって、面白いです。文章も読みやすく、分量もそれほど多くないので忙しい人でもすぐ読めると思います。私は二日ぐらいで読めちゃったかな。
数学なんて…と思ってる方にこそお勧めします。