原作を読んでいないと入り込めない、などという前評判もあった「光の帝国」ですが、原作を読まないで見て参りました。
結論として、読まなくても大丈夫ですね。ただ、異能者モノの話に対する適応は必要ですが。SFとかファンタジーとか読んでる人なら大丈夫だと思います。
今回は1時間とあって、お笑い要素は若干少な目(でも、ちゃんとあります)で、泣かせる場面が多かったです。
だからといって、重苦しい辛い涙で気が滅入る・・・と言うことはありませんのでご安心を。
いやあ、しかし、泣いて泣いて泣いてばかりで大変です。
泣かせどころはもの凄くベタな感じなんですが、なのにぐっと胸に来るんですよね。
頑固な父親の思い、異能者ゆえの子を思う母の思い、子供の真っ直ぐな思い、それらが真に迫っていましたね。
それにしても、主演の畑中君。
衣裳変えずにそのまま子供時代に突入して、違和感のない演技力と・・・・童顔低身長(ごめん)にビックリでした。小林さんは・・・まあ、いつものことですが(笑)
子供の頃の演技にわざとらしさがないのに、大人との差がしっかりついているのが良かったですね。いい役者です。
お母さん役の坂口理恵さん。ひょうひょうと面白いお母さんであり、子供を思う母親の心情を自然に演じておられて、本当に泣かされました。素晴らしい。
お姉さん役の岡内美喜子さんは、初めの方はなんだか力が入りすぎてて違和感があったのですが、段々こなれてきて良くなっていきました。ただ、準主役としてはちょっときつかった感あり。発声に問題があるのかな?声が小さめのような印象を受けました。
猪狩悠介役の大内厚雄さんは、相変わらず格好良くて低いいい声でした。そして、頑固オヤジと喧嘩して家をおん出る青年の感じがとてもよく出ていました。大内さん素敵だわ~[E:heart01]
と、キャスト全部書いていると切りがないのでこの辺で。
キャラメルは主役から脇役まで、すべての役者の個性がぶつかり合ってひとつの作品を作り上げるので好きですね。
本当は、もう片方の「すべての風景の中にあなたがいます」も見たいのですが・・・とりあえず、お気に入りの畑中くん主演の本作品を見ることにしました。
会場の新宿FACEですが、貸しホールらしく座席はパイプ椅子でした。
そう言う会場で演劇を見るのは初めてで、小劇団とか大学のサークルの公演ってこんな感じなのかなぁ、なんて思いました。
1Fのエレベーター付近で制作総指揮の加藤さんがエレベーターの案内をしていて微笑ましかったです。
会場が狭いので、物販スペースも小さめ。
トイレもぼろっちいし数がないので、本当に近隣で済ませた方が良さそうです。
でも、なんだか手作りって感じで暖かい感じがして、この公演には合った会場だな、と思いました。