一晩寝ても、ダル湖熱が下がりません!!!
作品自体が良くて、色んな事に思いを馳せてしまうんですよね~。
なので、熱を下げるためにもちょっと語ってみます。とりあえず、素敵なクリスナお兄様を語りましょう。あひちゃん(遼河はるひ)のファンだからw
んなわけで、以下ネタバレ注意です。
カマラは、インディラおばあさまやアルマが居なかったらラッチマンを遠ざけずに真実の愛に従ったんじゃないかという意見をみかけます。たしかに、私もそう思います。
でも、カマラを悲恋の道へ導いたA級戦犯はクリスナお兄様だと思うんですよね。
だってね、アルマの意見なんてカマラは元から鼻にも掛けていないだろうし、インディラおばあさまの言うことは絶対だと思っているみたいだけど、なんとなく、それでもまだ、迷ってる気がするんですよね。
それが、止めを刺すようにクリスナお兄様が名誉を重んじるように諭してしまう。
この男のやっかいなところは、カマラを思う気持ちは本物なんです。
カマラに幸せになって貰いたい気持ちに嘘はないんです。
インディラおばあさまももちろん、カマラを大切に思っているけれど、それでもどこかカマラよりも体面や名誉を重んじている部分が見えるんですよ。
ところが、クリスナというお人は、「名誉を重んじることがカマラのため」だと思っているんですよね・・・。カマラの幸せは、名誉を重んじてこそ守られると信じている。愛が素晴らしいものだ大切だと言うことは分かっているけれど、優先順位は何の疑問もなく彼の中では1番が名誉、2番が愛。その辺が王族らしいというかなんというか。
そりゃ、あなた、自分を心底大切に思ってくれる優しい優しい人から諭されたらそうですか?
ちょっと、逆らえないでしょう?
そうやって、自分がカマラの背中を押しちゃってるのに、それに気づかないで「カマラも追いやったり、引き留めてみたり、忙しいことだ」(うろ覚えなので台詞正確じゃないです)なーんて、のほほーんと悪気なく言ってのけちゃうんだもん。
基本的に善人で気持ちが優しいから、ホンットゥにタチが悪い。優しい顔をしてカマラを不幸に追いやってしまうんだから。
たぶん、クリスナお兄様は生きる気力を失って狂ったようにラッチマンを求めるカマラをみて、「どうしてこうなってしまったのだろう、ラッチマンはカマラを愛していなかったのだろうか」と素で疑問に思っているでしょうね。自分がカマラの不幸のお先棒を担いでいるだなんて思いもしない。
カマラのパリ行きの渡航費用や滞在費を出してるのって、クリスナお兄様とチャンドラおじいさまのような気がするなぁ。さすがにもう、どんなにクリスナお兄様が諭しても聞かないだろうから、途方にくれて「ラッチマンが見つかれば・・・見つからなくても、気が済めば元のカマラに戻るだろう」と思いながら費用出しそう。
いやあ、本当に奥の深い芝居です。
他にも、「どうしてペペルは逃げなかったのか」なんて考え出すとまた止まらなくなっちゃう。
本公演だったら、何度もみてもっと色んな考察ができるのになぁ。
本当にもったいないです。