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泣かせますね、裁判長

裁判官の爆笑お言葉集 Book 裁判官の爆笑お言葉集

著者:長嶺 超輝
販売元:幻冬舎
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タイトルは同書第6章のタイトルより。

 裁判では、判決を言い渡した後に「付言・所感・傍論」という裁判官から被告人に対してや世間に対して投げかけられる言葉があります。この本はその裁判官からのありがた~い(?)お言葉を集めた珍しい本。

 なんていうと、まじめくさったお堅い本かと思われちゃうかもしれませんが、それに解説を加える筆者の語調が軽妙でおもしろい。笑ったり考えたりしているうちにあっという間に読み終えます。

 最高なのが

罪は万死に値する。

神奈川県警が組織ぐるみで、現職警部補による覚醒剤使用を揉み消したとされる事件で、犯人隠避の罪などに問われた元県警本部長に執行猶予つきの有罪判決を言い渡して。(横浜地裁 岩垂正起裁判長 当時59歳 2000.5.29[説諭])

に対して筆者の突っ込み

なのに執行猶予ですか?

(前略)だって「万死」ですよ。1万回死ぬんですよ。毎日欠かさずに死んでも27年半かかります。(後略)

青字部分、同書p80~81より抜粋引用

 え?よくわかんない?

 執行猶予というのは、申し渡された期間何も犯罪を犯さなければ刑を猶予される、ようするに刑は執行されないわけです。

 万死に値するって言ってるのに、執行猶予で刑は執行されないのかよ!

と言う突っ込みなんですか、毎日欠かさず死ぬって・・・(笑)

 そんな感じでサクサクっと裁判長に突っ込みつつ、「裁判って冷酷な人たちが淡々と罪人を裁いている」というイメージから「血も涙もある人間が人間を裁いている場である」というイメージへと見方を変えてくれます。

 

 2009年までには裁判員制度が導入されます。

 選ばれたら一定の基準に定められた者以外辞退できません。仕事が忙しいぐらいでは辞退を認められません。

 んなわけで、この本を読めば少しは「しゃーねーなぁ、やってやるか」と言う諦めの境地が訪れるかもしれません(諦めかよ・・・)

裁判員制度について詳しくはこちら↓

裁判員制度ウェヴサイト

 

 しかし・・・一生懸命最高裁裁判員制度の宣伝をしてるけど・・・、正直あんまり浸透してませんな。

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