謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

エリザベート ー愛と死の輪舞ー(1回目)

 やっと観てきました、エリザベート

 で、感想ですが・・・

(;-ω-)ノ 不可

 いや、期待しすぎているのだというのはわかってます。でも期待するだろうよ、このチケット難だったら。

 ええ、私は初演至上主義ですし、一路さんの退団公演で思い入れがありすぎるのも分かっています。でも、これでも必死に初演と比べるのは止めたんだぞ。

 

 これが普通の公演ならば結構良いと言う評価になるかもしれません。

 しかし、エリザベートだと思うとやはり、ありかなしかで聞かれたら「なし」と答えるしかない。

 とにかく、タイトルロールを何とかして下さい。

 歌えるのは歌えるのでしょうけど、存在感はないし決められた所作をただ行っているだけに見えるんです。操り人形のよう。

 エリザベートというのは、生命感あふれるシシィに恋をする人ではない黄泉の帝王のお話でしょう?シシィに生気がない時点で失敗と言わざるを得ない。

 生命感のないシシィに生命感あふれる人間のようなトート閣下。

 そりゃエリザベートじゃないだろうと。

 トートに関しては、生命感あふれていても「あ、これはありかな」という説得力があったので、それは気になりませんでした。

 解釈の仕方によっては、トート閣下は人間の姿を借りて行動していると考えればおかしくはないんですよね。カフェで革命を扇動するシーンとか、この世の物でないトート閣下だと混じっているのに違和感があるんですよね。

「その人絶対おかしいだろ、気付よ」

と初演の時に思ったものです(笑)あさこトートだったら「ちょっと色白の妙な兄ちゃん」ぐらいの認識ですみそう。

 さらに、おしいのがルキーニ。

 及第点です。出来てます。

 でもルキーニはそこに+αのアクがなければ成立しない役でしょう。

 存在感が薄いんですよね。アクがなくて面白味に欠けるんですよね。

 ルキーニがもっとガッツリ来てるともっと全体の評価がよくなったと思います。

 

 歌に関して言えば、聞き惚れて「あー、これぞエリザベート」と思わせてくれるのは霧矢氏@フランツだけでした。

 まあ、こればっかりはどうしようもないな。あと、マダムヴォルフ(沢希)が良かったかな。

 ただし、コーラスが薄い感じがしました。座席がB席の最端だったそう聞こえたのかもしれませんが。

 

 さてさて、不可な部分ばっかりじゃありません。所々でちゃんと見所があります。

 そう言う意味では月組生頑張ってます。

・最強舞踏集団黒天使

 最高です!!黒天使に注目!!観ないと損するよ!!

 とにかくカッコイイです。良い仕事しています。本エリザベート最高の拾い物。

 DVDに黒天使ビューが欲しいぐらい。

 園加が頭に立ってしっかり締めてみんなで頑張ってきたんだな、と思いましたね。

 

・姪のしずく百面相

 初めの方で親戚たちがあーだこーだシシィの母親達のことを言う場面で、クルクル表情を変えるしずくちゃんがカワユイです。ここ必見。

 「うちの子の方が綺麗~」

 ええ、全くです。私もそう思います(コラー!!)

 

・渾身の演技とメイクあいあいゾフィー

 路線娘役には厳しいであろうゾフィー役を見事に演じています。

 ただ、歌で低音の部分がどうしても出ないせいか迫力に欠けるのが玉に瑕。

 ヴィジュアルは完璧です。台詞回しもいい。そして、老け方もメイクで工夫して演技で工夫しています。

 もう、ゾフィーをオペラでガン見するぐらい私は大好きです。

 良くここまで吹っ切って頑張ったと思います。

 

・子ルドと同じ目をするアヒルド

 成人したルドルフの元に再び現れたトートに、ルドルフは膝立ちで見上げるのですが、その瞳が子供の頃のルドルフ(羽桜)そのまんまなのにビックリしました。

 萌~~~~~(コラ!)

 いやいや、そこにルドルフの失われない純粋さを見た気がしました。

 

・ルドルフにエロいトート閣下

 闇広ナンバーといい、最後自殺させるときといい・・・。必要以上にトート閣下がエロいです。シシィには結構淡泊な印象を受けるのに、ルドルフには表情がエロエロ・・・。

 

・聞き応えあり、マダムヴォルフのコレクション

 表題通りです。りずりず頑張ってます。

 あと、マデが可愛いです。

 

・最高のフィナーレ

 男役のフィナーレダンスが素敵で素敵で見応えアリです。

 あひちゃん、ピカピカ仕様のお衣裳おめでとう。(小さいことでも嬉しい)

 フィナーレ初めの霧矢氏の軍服が軍服とは思えないぐらいキラキラいっぱいで・・・ちょっと笑いましたw

 

 

 で、アヒルドさんですが、お歌は当社比で上手くなってますが・・・もっと頑張れば歌ウマさんになれそうなのにな~残念。と言ったところでしょうか。

 それにしても、あれだけ短い時間の中でルドルフの人となりと悲劇を表現するのは並大抵のことではないと思います。あひちゃん、あっさりやってのけるから見ているときは気づかなかったのですが。

 アヒルドは繊細で脆く壊れそうな人物像。なので、スムーズに自殺まで違和感なく進みます。しかもヘタレだ。逃げだそうとしたところをトートに戻されて、そしてエルマーをかばってるあたりがルドルフのダメダメさ加減を表してます。

 闇広といい、ルドルフってトートがいないと本当にふがいないのね、というのがアヒルドでした。

 そんなルドルフがかわいいんだなぁ~これが。(それはファンだからです)

 

 見られるのは、あと2回か~。

 アヒルドとエロマー見たさに当日券頑張っちゃおっかな~。正直これ以上は定価以上は出せないです。

 では、1回目の感想はこの辺で。

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