ど年末に来まして、会社の部屋の鍵が無くなると言う非常事態発生。
年末年始ともにその部屋を使う予定があるので、唯一生き残ったコピーキーから2本複製を作ろうという話になり、30日出勤だった私が作りに行ったわけです。
最初はスーパーの中に入っているチェーン店で作ってもらったんですが、
「コピーからのコピーは保障外ですし、正常に作動しない可能性が高いですよ」
と言われ、1本しか作ってくれませんでした。
しかし、やはりもう1本欲しいので、別の合鍵の店で作ってもらおうと商店街を歩いていたら、
超ぼろくて昭和の香り漂う靴修理・鍵屋
を発見。
背に腹変えられん!とばかりに店に入ると、あっちこっちボロボロの手作り感満載の昭和な店内。そこに二人の70歳に手が届きそうなおじい様が働いておられる。
コピーからのコピーはできますか?と聞くと、さも当たり前のように軽く「できますよ」とのこと。
時間的にはチェーン店と同じぐらいの時間で出来上がり。お値段はチェーン店の100円引き。
そんなこんなで、会社に帰って鍵が正常に作動するか確認したところ、
チェーン店作製→開くけど閉められない
おじいさん作製→サクサク開き閉めできる!
いや、もう感動しましたよ。何一つ動作しない時は保証しないだの言わないし、100円も安いのにこの完璧な仕事。これこそがプロ
もう、マスターキーか!?って言うぐらいスムーズに開け閉めできるんですよ。同じコピーから複製しているのにこの違い!どこが違うんでしょう。
今、すたれてきた「職人芸」と言うものを見せていただきました。
ただ、鍵が最近はディンプルキー(ギザギザではなく、鍵にくぼみが付いているもの)が主流になってきたので、こういう職人技ですぐに合鍵を作れる時代では無くなってきてますけどね。まあ、防犯的にはその方がいいんでしょうけど、こういう凄い職人技を見せてもらった後だと少しさみしく感じます。