宝塚大劇場で公演した時に「面白い」と評判だった『All for One』~ダルタニアンと太陽王~ を見てまいりました~。
往年の宝塚ファンだと分かると思うんですが、「小池修一郎先生で原作があるとはいえ、改変が多そうだし事実上オリジナル??」「それってやばくね?」とガクブルしていたのですが、杞憂におわりました。よかった。
やー、まー、小池先生のオリジナルはねぇ・・・(遠い目)
確かに、ベースは「三銃士」ですがほぼオリジナルに近い設定になってます。でも大丈夫!話はうまくまとまってるし、何より
かなり面白い
です。公式の説明書きに「コメディ」の文字は無いのですが、相当な割合でアクションコメディですww
なんかこー、小池先生溜まってます?お笑いに対する気持ちが。
先生わりと真面目な作品が多いイメージあるからなぁ。スカピンとかあるけど、原作の枠があるから思いっきり自分の思うコメディ入れられないだろうし。
で、そのコメディ台本を見事に演じて笑いを確実に取っていく月組の技術力も素晴らしい。やりようによっては滑るものもあるのに、上手く笑いに持っていく。
そして、コメディでありながらも宝塚の品を損なわない衣裳デザインが絶妙なバランスで作品をまとめ上げています。確認したらやっぱり有村先生でしたわー。素敵で可愛くてカッコいい衣裳だな~と思うと大体有村先生ですね。私好みですわ~。
舞台美術も素敵だったし。
いい台本、いい役者、いい舞台、いい衣裳。
これだけ揃ってて悪い物が出来上がるはずがない、って感じですね。本当に素晴らしかったです。
主役のダルタニアン、ルイ14世だけでなく三銃士の面々や脇を固めるキャラクターまで個性たっぷりでキャラが立ってて、見ていて本当に面白かったっです。
若かりし頃のマザランを一樹千尋さんご自身が演じておられたのですが、えれぇ美人でカッコよくて惚れました。ステキすぎる。
沙央くらまさんがまた、いい味出してて妖しい魅力が素敵でした。
うまいな~と思ったのは、ベルナルド役の月城かなとさん。
味があって素敵だったのは、ボーフォール公爵役の光月るうさん。
華があって光っているのが、ジョルジュ役の風間 柚乃さん。
と上げだしたらきりがないので、この辺にして、特筆すべきは何といってもルイ14世役の愛希れいかさん!!
いわゆるサファイア王子状態の役ですが、元男役とあって男性でいるときの動きも完璧だし、女性になるときの動きも完璧、そのうえ「まあ、(両性の)動き混じっちゃうよね」と言う表現もナチュラル。
さらにあの太陽王の衣裳を着て浮かないのは凄い。
おまけにバレエの動きかめちゃくちゃキレイ!ダンスがすごく上手い!
いや~、彼女なくして今回の演目は成立しません。すごいです。
そうそう、これも書かなきゃ。
銃士隊がクソカッコいい
護衛隊がめっちゃ悪そうで黒いw
です。銃士隊と護衛隊で衣裳の違いだけじゃなく、全体的な表情まで違って見分けやすかったですね。月組の表現力すごいわー。そんでカッコいいわー。銃士隊どれぐらいカッコいいかと言うと、感嘆の声を上げかけたぐらいカッコいいです。
はい、もう語彙力の限界です。要するに言いたいのは、
All for Oneは凄い
ということです。はい!ここ、試験に出ますからね!
いま、前回の月公演感想見直したら、ちゃぴ大絶賛してたw
どうやら私はちゃぴ大好きらしいぞ。いや、本当にいい役者だと思います。