謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

ジキル&ハイド

 日生劇場にて公演中の『ジキル&ハイド』を観てきました。
 この演目は全く初めてな上にあまり予習もしない達のため、あんまり深くつっこんだ感想は書けないです。原作のジキル博士の小説ってものあらすじは知っていても読んだことがないですしね。

 さて、全体的にはだいたいの流れは初見でも押さえられたぐらいなので、構成としては悪くないのかな?とは思いました。
 ただ、ちょっと感動するまでには正直至らなかったですね。おかげで少しイマイチ感が否めない。
 音楽なんかは結構いいかな。某宝塚のオケばかり聞いている私など、安定した演奏に「テープ?」とかおもっちまいました(笑)テープじゃありません、生ですよ~。曲も綺麗。

 主役ジキル博士とエドワード・ハイド役、鹿賀丈司。
 歌が癖のある歌い方で歌詞が聴き取りづらいのが難点ですかね。歌詞がわからないと話が見えないところがあるのでこれはかなり辛い。
 ただ、善良なるジキル博士と悪のハイドの演じ分けが絶妙。自然と無理なくジキルとハイドの区別がつきます。特に短いスパンで人格が入れ替わるところなんかは、他の人ではまねできないのでは!?と思わせるぐらいです。

 婚約者エマ役、鈴木蘭々
 なかなかの好演。歌もかなり歌えるのです・・・が、何しろ周囲の役者が歌える役者だらけなので歌が弱々しく聞こえて、デュエットなどはハーモニーにならないで負けちゃってる気がしました。
 でも、エマという女性像がスッと入ってくる感じで掴みやすく、良かったと思う。
 
 娼婦ルーシー・ハリス役、マルシア
 すごい、歌があんなに上手だとは!!!!度迫力の歌声で客席を圧倒。
 しかし、そんな彼女がハイドに追いつめられるので、その落差がまた悲しみを誘う。
 ちょっと難点を言えば、歌が演歌っぽいよね・・・マルシア(^_^;)
 
 友人の弁護士ガブリエル・ジョン・アターソン役、石川禅
 独特の味と面白みがあって、善良なる優しい友人像でなかなかの好演。
 歌もすごくいい。この人抜きにしてこのお芝居は成り立たないと思わせました。
 
 他、主力から端役にいたるまで『もしや贅沢なのでは?』と思わせるぐらいの方々ばかりのような気がしました。とにかくコーラスがいいんですよ。悪いけど主役級のソロの時間を削ってコーラスを増やして欲しかったぐらい。

 舞台が好きなら一度は観ておいてそんはないかな、って感じですかね。
 じゃあ、通い詰めるか?と言われると・・・ちょっときついかなぁ。あと1回は観てみたいですが。

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