虹色の記憶―タカラヅカわたしの歩んだ40年 著者:岸 香織 |
このリンク先の本は文庫本だと思いますが、私はハードカバーの方を読んでます。
きっしゃん(岸)の文章ってのは軽快で読みやすいのでお勧め。ただ、生徒個人個人をネタにした方は筆者の好みがモロにでているので、きっしゃんが贔屓にしている生徒さんのファン以外の方にはあまりお勧め出来なかったりします。
こちらの本は、きっしゃん自身のタカラジェンヌとしての自伝でもあり、宝塚という世界の40年の歴史書のようなものでもあります。トップさん等が在団中のことを書いた本を出していますが、やはり10年そこそこの話ですから宝塚の歴史を知ると言うのには不向き。
宝塚歌劇団の生徒・団員として活躍した方が書いておられる。そこにまず価値がある。
そこへ持ってきて、話が面白い面白い。客観的に宝塚というものを見つめ、笑いながら突っ込むようなところも。ネットなどでもこの本の内容を例に挙げる方がいらっしゃるぐらい、宝塚そのものを知るには下手な外部の人間が書いた本よりも確実でもあります。
(もっとも、スキャンダルネタが知りたい方には不向きですが)
最近ファンになった方にも、そうでない方にも「昔の宝塚ってどんなんやってん?」と言うことに興味のある方には超おすすめです。