会社への定期連絡を入れたら、病気治るまで仕事で必要な身分証を返納するように言われる。
そりゃね、このご時世、何に悪用されるか分からないからそれは当たり前というか、むしろ親切なのかもしれない。
でも、それが何だか会社から「あなた要りません」と言われたみたいで、泣いてしまった。いや、会社は決してそんな意図があって言ってきたんじゃないですよ、それは頭では分かるんです。でも、気持ちがね、悪い方に取っちゃってショック受けちゃって。
なんていうのかな~。
仕事に誇りを持っていたし、誠実に精一杯仕事してきた自負があるし、あんまり自分に自信が持てない私の、数少ないちっぽけな自信のひとつだったんですよね。なんかね、それを取り上げられた気持ちになちゃって。
でもさ、よく考えたらそれこそ、誇りや自負が身分証ひとつに乗っかってるワケじゃないんだよね。それらは自分の中にあるわけで。
そう思ったら気分が楽になりました。夢の中にまで仕事が出てきていた私にとっては、仕事から本当の意味で離れて心身を休ませる良い機会だと思う。
でね、気を取り直したモノの、自分の誇りを傷つけられた痛みは痛みとしてあるわけで・・・。
思いっきり泣きました。
私ね、心が傷ついて泣きたいときは出来る限り泣くことにしてます。今回は、他人が投げたボールが誤って自分に当たったようなモノ。投げた人にもボールにも恨みはないけど、当たったところは痛いんだもの。投げた人をおもんばかって、保健室に行ってからこっそり泣くんだけどさ。
泣かないとね、傷が癒えないと思うんだ。涙って心の傷薬だと思う。
私、大事な人が亡くなったときに歯を食いしばって泣かないようにしていたことがある。他の人は世界が終わったぐらいの嘆きようだった。
でもさ、日が経つにつれて、世界が終わったぐらいに嘆いてた人の方が元気なの。私は逆に日が経つにつれて辛くなって、元気が出なくなった。
辛いときは思いっきり泣きなさいって、こういうことなんだ、って思ったから、それに気づいてからは毎日毎晩泣きました。そうしたら、ちょっとづつ楽になっていった。
それからは、泣きたいときは泣くことにしてます。もちろん、一人でこっそりとね(^_-)
傷つかない人間は、弱いと思います。
傷つかない人間は、優しさに欠けると思います。
傷つかないと痛みに耐えることに慣れません。
傷つかないと人が弱いと言うことに気づけません。
優しければ優しいほど、傷つきやすいかもしれません。
でも、傷ついてもいつかきっと癒えるから
傷つくことを必要以上に怖がらなくていいと思う。
泣かなくて、どうして笑うことが出来るんでしょう。
辛いことを経験しなければ、きっと幸せに気づかない。
幸せに慣れてしまったら、幸せを幸せと思わないでしょう?
涙がないのにきらめく笑顔なんて、きっとできない。
だからね、私は思いっきり泣くんです。