私のマンションの隣室は、私たち姉妹が入居したとき若い夫婦が住んでいて、しばらくしてから赤ちゃんが出来たと挨拶に来たんですね。
ちょうど鬱が酷くて寝込んでいた時期なので、毎日赤ちゃんの泣き声や笑い声に癒されて過ごしてたんですが、ある日を境に赤ちゃんの声がしなくなったんです。
引っ越したのかな？と思いきや、夜遅くに人の出入りがある。
不審に思っていたら、妹が
「そういや、奥さんの親御さんらしい人達が来てから赤ちゃんの声しなくなったよね」
と。そのうち、空き家になったんですけど、(ﾟДﾟ)@謎家では
「・・・離婚？」
と噂してました。
で、うちの母親は私が鬱で休職したこともあって
「何か悪いものでもいるんじゃないの、そのマンション」
と言う話になったんですよ。そいで、何かそっち系に詳しい知人に聞いたらしく
「氏神様にお参りして、境内の土を少しいただいてきて玄関の前に線を引くように撒きなさい」
とのご命令が・・・。おかあたまはオイラと違って信心深いのです。きっと仏壇にキチンとご飯とお茶を据えないと飛んで出てくるタイプです。
まあ、厄払いをしていないのもあったので、それぐらいはやっておこうか、と思って近くの神社を探したんですが、稲荷神社しかないんですよね。オカンいわくお稲荷さんは違うよ、と言うもんだから、すぐに見つけられなかったんですよ。
で、どこに氏神様がいらっしゃるのかと悩んでいるところ、地域の掲示板に載っている行事のことごとくが○○神社でやっているのを見つけたんです。これは、この○○神社が氏神に違いないと、昨日探しに行きました！
大体の地図を地域の案内板で調べて頭に叩き込んで、歩いてすぐに「○○神社参道」という石碑を見つけて大喜び。
ところが・・・
参道を歩いているはずがたどり着かない。
かなり歩いて近くにいるはずなのに全然見あたらない。
暑いししんどいし、自分がどこにいるかも分からないし、完全涙目。
道で井戸端会議しているおばあ様に道を聞いて、なんとかたどり着いたら・・・
稲荷神社だし！！
狛犬の代わりにどっからどう見ても狛狐（？）がいますがな。
探しに探して結局このオチかよ！！
と思ったら、灯籠とかあっちこっちに「氏子一同」が寄進したものがあるんですよね。氏子がいるならこの神社の神様が氏神様でしょう。
せっかく来たし、これ以上探す体力もないのでお参りして土をいただいて帰りました。
それで、帰りは全く別のルートをたどったんですけど、全く迷わずに帰れたんですよね。東京都内の住宅街でそれをやると行き止まりのオンパレードでたいてい迷ってエライ目に遭うんですが。
氏神様の御利益？（笑）
そんで、オカンに土撒き完了メールしたらやっぱり「お稲荷さんは違うのに」といったメールがきたので、Wikiで調べたら、お稲荷さんの神様は宇迦之御魂神という食べ物や商売、家屋の神様で江戸時代の江戸はお稲荷さんの信仰が流行ってお稲荷さんを奉る社の数が数え切れないぐらい多かったそうです。
どうも、母親の頭の中では「狐は祟る」という観念があるから「お稲荷さんは氏神ではない」と思っていたみたいです。
狐が祟るのはダキニ天の影響でそう思われているだけみたい。ダキニ天は仏教だしｗ
そんなこんなで「○○神社が氏神様だ！！」と理詰めで母親を納得させ、気休めでもちょっとだけ厄払い（じゃないけど）しときました。
しかし、本当にお稲荷さんの数がすごいんですよ。歩けばかならず個人宅にある社も含めてお稲荷さんにあたります。
関西だとそう言うことはあまりないと思うんですよね。神社はあっても祀ってる神様は色々違うと言う印象。東京はお稲荷さんがいっぱいあって、たまに○○八幡宮みたいなでっかい神社がある印象。
こんなところで関東と関西の違いを感じるとは思いませんでしたね。
関東に方違さんはあるのかな？
何はともあれ、信じるものは救われるのです♪
