いつも最新情報から舞台・イベントレポートまで、豊富な話題で素敵な記事をお書きになるのニイナさんのブログ「ナナメにヅカ眺め」の記事で「グレート・ギャツビー」についての記事を拝読。
題名に一瞬どきっとしながら(ニックしか見てませんが何か?w)、トムに関して考えさせられました。
で、考えてみたんですが、上から考えても下から考えても斜め45度から考えても、私の考えの行き着く先は
トムって、あの性格だから勝手に不幸になっていくんじゃね?
という結末なんですね。
いや、なんかね、トムっていつもお酒の入った水筒?をもっていて、気にくわないことがあると酒を煽ってる印象があるんですよね。あれ、そのうちアル中になるんじゃないですかね。
そして、マートルをひっぱたいたところを見ると、「絶対に女には手を挙げないジェントルマン」ではない。
アル中と暴力。
十分に不幸の臭いが立ちこめて、トムのすぐ傍に不幸が寄り添っているようにさえ思うんですよね。今は何とかなっていても、近い未来はわからない。
あと、私はトムの「愛しているんだ」というデイジーへの言葉は信じたいと思うんですよね。もりえトムを見ていると。
ただ・・・その愛し方がデイジーにとって幸せな愛なのか、独りよがりの愛なのかは・・・言わずもがなかと。残念なことに、それでも愛は愛なんですよね。間違ってるかも知れないけど。プレゼント攻撃をするところを見ると、人の愛し方を知らないのかもしれません。
そう考えると、トムってギャツビーと対局にいる存在なのかな?
ちっとも理想的ではない夫。そして、理想的な元の恋人。
でも、ブキャナン夫妻が何事もなかったように仲睦まじい夫婦として残りの人生を送れるとは思わないんですよね。特にトムは小さな小石に蹴躓いただけでも大きく不幸を呼び寄せてしまいそうで。
そこで、もうひとつ気になるのがトムの車がぼろっちい件。初演は綺麗な青い車なんですよね。今回、綺麗な青い車を用意しなかったのは何故か?
予算の関係とかそういう現実的なことなら別に考える必要もないんですが、そうでなかったら、その演出の意図は何か。
ぼろい車を半年も売りに出さない。車は走行距離が伸びないうちに売る方が高く売れる。見栄っ張りに見えるトムがボロに見えるまで乗ってる理由は、財政的な理由なんじゃないかと、勝手に勘ぐってしまいます。最初はマートルの元に通うネタかな?と思ったんですが、新車にしたってウイルソンの店に通えますよねぇ。
ジョーダンが言っています。「ギャツビーにはお金がある」と。それって、もしかしてブキャナン家の経済状況がけして良くないのを知っているのでは?
だから、何となくギャツビー登場より前に、既にトムは人生の歯車が狂ってきてるのではないのかと。
今の世の中ならトムがダメ人間になっちゃったら、デイジーが子供を連れて実家に帰るってことも出来るとおもうんだけど、あの時代だとどうなんでしょうね。
やだなぁ、酒乱のトムって。あんまり考えたくないなぁ。ことある毎にギャツビーのこと持ち出してデイジーをなじったりさぁ・・・。うげー。なんだかなー。そう考えるとパメラが可哀想になって来ちゃった。
なんか、トムに腹立ってきた。
デイジーの実家が理解のある家で、出戻りを許してくれると良いんですが・・・なかなか難しそうだな。でもでも、
「あんたんか、妻子に見捨てられて朽ちておしまい!!」
と言いたくなってきたーーーーーー!!!
もりえちゃんのファンの方ごめんなさい。
そんなわけで、(゚Д゚)@謎 のブキャナン氏の考察は
あいつはどうせ不幸になる
という結論で終わりたいと思います。
私の感性と頭じゃこれぐらいしか思いつかーん。
オマケのニック君は、フツーに幸せになりそう。失恋の一つや二つ、誰にだってあるし。リーマンブラザーズみたいなことになっても、何とかやっていきそうな気がします。実家は裕福なのに貧乏生活ができるんだもん、そのへんトムと違うわな。