謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

致命的

 前に友人と今度の月組エリザベートのことについてメールでやり取りしていたときのこと。音楽大好きで自らもボイストレーニングを習うほどの歌好きの友人にとっては、やはりエリザベートは歌ウマ生徒が揃ったときに上演して欲しいらしい(賛成)。

「どんどん劣化コピーになってしまうんじゃないか」

と嘆く友人のメールを見ながら、ふと思ったのが

「毎回上演される度に内容を変えているにもかかわらず、『ベルばら』と言うだけで倦厭されてしまう植田先生って一体・・・」

と言うこと。

 マイナーチェンジのみで大きく変えないエリザベートは、作品そのものが元々かなりの歌唱力を役者に要求するため、役者の歌唱力や演技力などで「劣化コピー」になってしまうのは演出家の責任ではない。(宝塚にしろ東宝にしろ、演出家がオーディションで役者を決めるわけに行かないため)

 しかし、どこぞの番組で「全く同じ『ベルサイユのばら』はない」と豪語しているにもかかわらず、生徒が頑張っているにもかかわらず、イマイチな評価になるのは演出家の才能のなさではないだろうか?

 いや、才能がないってのは違うか。一応、「風と共にさりぬ」とかそれなりにいい作品もあるからなぁ。一応中興の祖とも言うべき功績はあるわけだし・・・耄碌と言った方がいいのか?

 今回の全国ツアーだって、外伝である。

 普通だったら、

「どんな話になるのかしら!!」

と期待されてしかるべきなのに、期待されないどころか「止めてくれ」とさえ言われちゃうのだから、こりゃもう、演出家(脚本家)として致命傷の反応じゃないだろうか。まあ、ネットの反応だけが全てじゃないかもしれないが、けして少数意見ではない。

 原作の漫画は本当に面白い。

 舞台化するのに、植田先生が私物化しているのがどうにも引っかかって仕方がない。エリザベートは「やっぱり小池先生じゃないと!」と思わせるところがあるが、植田先生にはそれがないのだし、お年も召したことだし、後進に譲って「助言」するだけに留まった方がいいんじゃないだろうか。もちろん、共同ということで名前を入れてもいいだろう。

 ウチのアンケートでは今のところ小池先生のベルばらが見たいと言う意見が多いし、私も小池先生に入れたけれど、今後の事を考えたら、齋藤先生とか大野先生など若手に託してもいいのではないか、と思う。このさい児玉先生も名前を挙げちゃうぞ!グダグダになりそうだけど萌えを外さなさそうだし、ちょっと見てみたいw

 

 実は、「ベルばらは見たくない」と言う意見が圧倒的多数、次点小池先生だと予測していたので、見たくない意見が3位で、小池先生以外の他の先生に票が入っているのもビックリでした。更にビックリしたのは「植田御大」に票が入っていることだw

 何にせよ、どういう事情かは知らないが意外と星組のベルばらはイケているらしいし、その調子で「マリーズ」なんて複数形な変な名前のヒロインをキチンと料理して、見て良かった、名古屋まで足を運んで良かったと思わせてくれる物が出来上がることを願います。

 

 しかし、ベルばらもエリザベートも再演しすぎじゃないか?

 キャラメルだって再演物が多いですけどね~。でも、こー、なんとなくそう言う作品は劇団が凄く大切にして本当に「満を持して」再演しましたって感じがするんだよね、会報誌とか読んでると。いや、昔からファンの人にしたら「またそれかよ~」なのかもしれないから分からないけどね。

 ベルばらはいい加減演出家を変える、エリザベートは1~3番手まで全て歌ウマ生徒が揃うまで待つ、とかして欲しいですね。生徒も大事だけど、宝である作品も大事にして欲しいと思う今日この頃でした。

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