これほど、公演前に不安を抱かせた公演はないかもしれない。が、蓋を開ければ大好評。
いったい、どんな舞台なのだろうかと思いながら観てきました。
答えは・・・
平 均 点
でしたね。一言で言えば。
悪くはなかったけれど、飛び抜けて誉めるような要素も全くないといった感じでしょうか。手堅く観られる程度にまとめあげましたよ、という印象。
心配していた歌は、主要な役の生徒さん方はみなさん、きちんと仕上げていました。ただ、歌ウマと言われる生徒もいないので特段目を見張るような物もないのが痛いところでした。
芝居、ダンスは流石、蘭寿とむ、と言ったところでしょうか。そう考えると、お披露目には弾けるようなショーを当ててほしかったところですね。
蘭とむさんは歌声が独特の声なので、好き嫌いは真っ二つに分かれてしまいそう。テクニック的にはちゃんと歌えているように思いました。声がね、やっぱりネックかな。その声を生かした宛書きの曲を作ってもらった方がいいでしょうね。
よく頑張ったで賞はやはり、カルロッタの一花ちゃんでしょう。普段は可憐な娘役さんなのに、嫌みたっぷりの癖のあるカルロッタを良く演じていました。残念なのは死んでしまう最後のシーンで可愛らしさが出てしまったことでしょうか。
壮ちゃんは、ちょっと若さが出ちゃったかな~。重みや父性からくる温かさが物足りないな、と思いました。とはいっても、及第点はちゃんと行ってるので大丈夫です。仕事はきちんと果たしています。
個人的にはショーがよかったかな。
次の花組公演はガッツリショーが観たいですねぇ。
確かに心配は杞憂に終わりましたが、初演の感激には遠く及ばない、かといって別の感激があるわけでもない、通常公演的な印象は残念でした。
悪くはないんだけどねぇ・・・。