最初は全く見に行くつもりが無かったのですが(金欠だから。お金に余裕があれば各組1回は見たい)、荻田先生が退団されると言うことを知り、友人と共に急遽行くことになりました。
さて、期待のオギー最後のショー「ソロモンの指輪」は期待以上の物でした。
アレはもはや良質な大衆芸能にして最高の芸術じゃないでしょうか。
一つ一つのモチーフが何を表現するのか考える必要はありませんね。てか、考えて分かるものでもない気がします(答えはオギーにしか分からない)。
でも、何かを感じる。魅せられて引き込まれる。
そして、ぐいっと引き込んでおきながら寸前で手放し突き放すことで与えられる衝撃と深い余韻。
圧倒的な美しさと、手放されることによっておこるカタルシス。
いや、もう、「スゲー」としか感想が言えないでしたね。
ぐだぐだ難しいことを抜きにして、ただただ「すげー」。
ただもう、「観てくれ」としか紹介のしようがない。
これで退団かぁ・・・。あまりに勿体ない・・・。
さて、「長い」との前評判を耳にしていた「マリポーサの花」。
長いです。
上演時間も長いかもしれないが、
どうしたハリー!?∑(゚∇゚|||)
と言いたくなるぐらい、ちょっとグダグダじゃありませんか?
話のテンポがミュージカルじゃなくてストレートプレイのものだとおもうし、ストレートプレイにしてもかったるすぎる展開。
しかも、少なくとも大統領側・反体制派・CIAとあるはずなのに、それらの見分けがパッと分かりにくい。生徒を知らない私のような者にすると衣裳など視覚的な何かで分かるようになっていないと混乱します。○○ちゃんだから○○の役だわ、なんて言う判別方法使えませんから。
その点、ネバーは赤と黄色という目印があって良かったなぁ。歴史上そうだったわけですが。
正直、展開が分かりにくいというか内容が薄いというか、引き込む物がなくてうだうだ~っと話が流れるので座っているのが苦痛でした。
役者が悪いんかいのぉ?と思ってみたけど、目立って悪いところはないしねぇ。やっぱり脚本と演出かなぁ。
ハリー作品大好きなのに、ガッカリでした。
帰りに、友人が「エスコバルにも恋人がいればよかったのに」と言ったのですが、思いっきり素で「ネロが相手役じゃね?」と思った私は逝って良し!でしょうかww
うん、エスコバルの熱い思いはよくわかったよ。
作品がグダグダなときは生徒の頑張りを見つけよう!となるんですが、ハリーの歩留まりにショックを受けすぎていいとこ探しは出来ませんでした。ぎゃふん
そういや、「ネロはなんの裏取引してたの?」と言う話になり、答えが出ませんでした。未沙さんが麻薬とかアヘンとかそんな怪しい物を作っているようにも見えないし、コーヒーとかタバコとか?でもそんな裏取引するほどの品物か?と。
・・・・宮崎名産太陽のタマゴとか?(生産量が少なくてプレミア値段が付く)
どなたか答えをご存じでしたら教えて下さい。歌劇の座談会に載ってるかなぁ。(歌劇がみつからーん!!)
フィナーレもなんかテンション低いしなぁ。
いや、あの後いきなり明るいフィナーレやられても浮くけど、浮かないように話を持って行くのが演出家の腕じゃないっすか?
というわけで、1幕券というの?半幕券というの?歌舞伎の。それがあればソロモンだけ複数回みたいです。真剣に立ち見でソロモンだけ見て帰ろうかとさえ考えたよ。(そう言ってて結局最後まで観るんだよな)
ハリー、オイラはショックだよ、ハリー。
そんなわけで、グダグダ感想で申し訳ないっす。