さて、UNを見た後はパフォーミングアーツの殿堂リンカーンセンターへタクシーで向かいます。
NYのタクシー、そうイエローキャブって奴ですね。本当に黄色いです。車種は色々ですが、色だけは必ず黄色。ある意味わかりやすい。(日本は色とりどり過ぎて日本語のわからない外国人にはわかりにくいのでは?)
ガイドブックでイエローキャブは住所で目的地を言わないとわからない、と書いてあったのですが、これ本当でした。
友人が「リンカーンセンターへ」と言ったら「アドレス教えて」と言ってきましたから。友人が調べて告げると、ちゃんと目的地に着く。
まあ、マンハッタンは碁盤の目になってて通り名と番地でおおよその位置がそこを知らなくても分かるようになってますからね。
キャブは運転席と後部座席の間に分厚い透明なプレートがハマってて、お金のやり取りをするだけの穴が開いていました。防犯のためなんでしょうけど、日本でもこれつければいいのにねぇ。
チップの計算がよくわかんないので友人が支払をしてくれて、あとで適当にチップ代のお金足して友人に渡しました。もしかしたらチップ代足りてなかったかもかも。ちなみに、キャッシュカードは運転席後ろにモニターとカードをスライドさせる部分があり、そこで支払うようです。
ちなみに、セントラルパークの南側の端を通る通りには馬車がいっぱいあり、初めは「すご~い」と喜んでいたのですが、そのうち馬糞の臭いが車内にも・・・w
日本だと絶対、通り沿いの店から苦情出て禁止になるでしょうね~。アメリカ人は大らかで良いですな。日本人は神経質すぎるかもね。
リンカーンセンターについたら雨模様。
ツアーの係員待ってる間に降ってきちゃいました。
ツアーを待っているところは、カフェもありトイレもあり、とてもきれいで快適です。
日本語ツアーあるとのことで、友人が日本語ツアーを予約しておいてくれました。
ツアーのガイドさんは、黄色いTシャツを着たフレンドリーな日本人のおばさん。大阪のおばちゃんとか東京下町のおばちゃんみたいな親しみやすさ。UNで英語ばっかりだったので、ちょっとホッとしました。
待っていたところからNYフィルのコンサートホールに移るときには完全に雨。移動するときに屋根はないので天気が怪しい時には傘が必要です。
さて、リンカーンセンターですが、実は大統領のリンカーンとは関係ないそうです。あらビックリ。
近くにリンカーン・スクエアという小さな公園がございまして、そこにちなんで名付けたそうです。
作ったのはジョン・D・ロックフェラー・Jrを中心とする人たち。
当時、リンカーン・センターのあった場所はウエストサイドストーリーの撮影場所にもなった貧民街があったそうです。こんな一等地にそれはもったいない、ここにパフォーミングアーツの施設を作ったらええじゃないの、海外からも人を呼べるぜ!ってんで二億円ぐらいのお金で土地を買い取ったとか。ちなみに、リンカーンセンターのお向かいにあるマンションは今では2部屋の小さいお家でも2億では買えないそうな。
ニューヨークフィルハーモニックの本拠地になってるホールは、作った当時は防音も悪く地下鉄も近くを通っていたので、観客からも地下鉄利用者からも苦情が来たそうだ。私が地下鉄利用者だったら、タダでNYフィル聴けるわ!って張り付いちゃうんだけど(笑)今はちゃんと改修されてそんなことはないそうです。残念w
今のNYフィルの音楽監督は日系の方でお母さんが日本人だとか。NYの日系人の顔なんだそうです。3.11の震災の時に募金集めたりチャリティやったりの声掛けをしてくださったのがこの方なんだそうです。でも名前は「アラン・ギルバート」でどの辺が日系かよくわからない罠w日本語も話せないそうです。
ちなみに、ギルバート氏のお父様はNYPのヴァイオリニストでしたが、息子が音楽監督になった時に「息子に指揮されるとか、やだね」と言ったかどうか知りませんが、ニューヨークフィルハーモニックをお辞めになったそうです。
あと、現役最高齢の団員は86歳!!!20年以上籍をおいているとか。
NYPの選考は大変厳しく、実力主義。ブラインド状態でやって、靴音で男女がわかってはいけないのでスリッパに履き替えてオーディションする徹底ぶり。人種・性別・年齢、一切先入観無しでオーディションをするそうです。もちろん、毎年技能テストあり。年収は1000万円。すげぇ。
そんなこんなの話を聞いて、次はNYバレエの本拠地へ向かうんですが・・・
豪雨。
雷
ちょっとの距離で濡れ濡れに。傘差してたのに!!ちなみに、各ホール地下ではつながっていないのであります。
NYバレエのホールは、なんといってもその内装のデザインが凄い!!!
ガイドさん曰く、デザイナーはオルゴールの中でバレエ人形がくるくる踊っている様子を表現したかったとか。
そう聞いて、中に入ったら圧巻!
天上の意匠は確かにオルゴールの蓋のように繊細かつ美しいフォルムを奏で、各階客席の前の壁には金の装飾が施され、その輪についた大きなライトはダイアモンドカット。それはまるでブレスレットの様。
本当にもう、宝石箱。オルゴール。
これは是非是非一度肉眼で見ていただきたい!
お座席にはプレートが付いている席があり、25万円寄付すると名前の付いたプレートを座席につけてくれるそうです。はい、付けるだけで席を確保とかそういうわけじゃないです。神社に寄付したら灯篭に名前彫ってくれるみたいなノリですな。
メインのメトロポリタンオペラ劇場は改修工事で見られず。
階段の段差が低いのは、ドレスを着た女性のためだそうで今でもオペラは社交場なのでイブニングドレスの方が来るんだそうな。まあ、上階はそこまで凄い服着なくてもいいようですが。
ここのシャンデリアがすごくきれいです。みてみて~。
ほかにジュリーアド音楽院(世界的に一流)と図書館、ミュージカル劇場(オン~オフオフまで上映可能な3劇場保有)と映画館があります。で、パフォーミングアーツの総合施設と言うのはどういう事かというと、
ロミオとジュリエットと言う話があります。
フィルハーモニックではその音楽を聴けます。
バレエ、オペラ、ミュージカル、映画のロミオとジュリエットが見ることができます。
図書館にいけば、そのスコアや台本があります。
ジュリアードでは将来のロミオとジュリエットを育成しています。
と言う事なんだそうです。あ~なるほどと。
そして、日本人が勘違いしているミュージカルの「オン・ブロードウェイ」の定義。これは単純に
シアターの座席数の違い
であって、シカゴでやっててもブロードウェイなんだとか。
座席数500以上 オン・ブロードウェイ
座席数250以上500以下 オフ・ブロードウェイ
座席数250未満 オフオフ・ブロードウェイ
とのこと。ネットで見ると座席数の定義には若干違いが見られますが、なんにせよ座席数で区別しているそうです。
んでまあ、ガイドのおばちゃんと話してましたが、米○とか来てたらしいけどNYの人知らんがな、みたいなこともw蜷川さんの時に来た藤○君は声小さくてがっかりだったとかね。海外で公演しました!大成功でした!なんていうけど、裏側はこんなもんだわ。
とりあえず、日本のアクターしっかりしてくだされ・・・。
たくさん有意義なお話を聞いた後は、友人お勧めのイタリアンを食べて、それから友人と別れてエンパイアステートビルに行く予定でしたがあまりにも疲れたので、一回ホテルに帰ってお昼寝しました。
ってことで、続きはまた!