以前、友達から橘みどりさんのショーのお誘いを頂いたのですが、今回タイトルにあるショーに嶋あきらさん、橘みどりさんがご出演される、と言うことで再びお誘い頂いて行ってまいりました。
前回の感想はこちら。
上記のブログにも書きましたが、私の育った音楽環境は演歌からはじまっておりますが、生で聴く機会と言うのはそうそう多くありません。
テレビでもよく見かける有名人の演歌ショーに関していえば生まれて初めての体験かも??(誰かの芝居とショーの二本立てを昔見たような気もするが)
そんなわけで、しきたりとか分からないので「まあ、あれか、チケット取ってもらったけど、お花とかいっか」とか軽く考えてたら、橘さんのショーの時にびっくりした「舞台にお花やお土産を渡しに行く」方式が劇場形式でも生きていたと言う(笑)
お花だと持って歌うのに一束がせいぜいなので、ご贔屓さんが渡すとして、お土産ぐらい買っていけばよかったな~と。
いやあ、それにしても、足腰も弱くなりつつあるご高齢の皆様が目を輝かせて我先にと舞台に駆け寄る様は、微笑ましいですね。いくつになっても夢中になれるものがある、と言うのはとても素晴らしいことですよ。
で、まあ、タイトルになっているメインのお二人のときにも皆さんやってらしたので、それが演歌の様式美なんですね、きっと。
あと、氷川きよしさんの人気が出したころに「客が演歌ショーでペンライトを使っている」と話題になっていましたが、ペンライトは演歌界に定着している模様。北島三郎ファミリーのペンライトがあるみたいで、皆さん持ってらっしゃいました。
2部形式で2部に北山さんが出演されるのですが、1部と2部の休憩中に、前の席のおばさまがサッと上着を脱いで「北山たけしTシャツ」になったのを見た時は、「若い子のライブとかわらん」と思いました。すごいなー。それだけ熱くなれるものがあるのって、本当にいいな、とおもう。
そんなこと言うと、高齢の方が若者のライブみたいにきゃぴきゃぴするのを「いい年して恥ずかしい」って思う人も居るかもしれませんが、お揃いのTシャツ着たりペンライトをもって楽しんだり、プレゼントを渡すのがうれしかったりするのは年齢関係ないんですよ。わくわくドキドキすることは、年齢に関係ないんだからドンドンやるべきなんだと思います。
40も超えて、「年も年だし落ち着かないとだめかな」とか思わんでもなかったけど・・・
全然関係ない、やりたきゃやれ!!
と人生の大先輩なお客様の皆さんから学ばせていただきました。
さて、観客の皆さまから大事なことを教えていただきましたが、ショーそのものから感じたのは、
「演歌って実力ないとアカンねんな」
と言う事。
1部は嶋さん、橘さんを含めて数人の演歌歌手の方が持ち歌を2曲づつ披露、2部でタイトルの二人の演歌ショーと言う形でした。
まあ、ね、プロですから皆さん上手ですよ。
1名ちょっと素人の私が聴いても「おい・・・」って方は居らっしゃいましたが、その方以外は普通に上手。
が、橘さんが第一声発した瞬間に
「あ、違うわ」
と。上手い下手じゃなくて格が違う。盛り上がってるところへ、さらに嶋さんがぶっこむわで盛り上がりが半端ない。
正直、
「うん、2部の前に
そんなにレベルあげて
大丈夫なんすか」
と心配した。
嶋さんも橘さんも前回のショーで、歌がお上手なのは存じ上げておりましたけど、他の歌手の方とこんなにも差が出るとはすごいなぁと。
いや、便宜上「上手」と言ってますが上手なんて当たり前すぎて、それ以上の何かがあるってレベルの話です。どう表現していいのやら分かりません。
あー、そりゃトリですわ、この二人は1部のトリですわ。
で、わーすごいなーって感動しながら2部が始まったら、これまた主演お二人の第一声で
「あ、違うわ」
その2でした。
嶋さん、橘さんがバッキバキにあげたレベルにあっさり乗っかって来ましたから。
しかも、北山さんが43歳で大江君が27歳。まあ、北山さんは年齢的にいい時期かな?って思いますけど大江君はまだ若手ですよね。
それでこのレベルの高さか・・・。
恐るべし・・・。
(そっちかよ!!)
いや、もちろん頑張ってるお二人が凄いんだけど、そこまで責任もってレベルアップしてる、させられる、北島三郎ラスボスかよって話です。
演歌でラスボスっていやあ、小林幸子さんです。
でも、もしかしたら小林幸子を倒しても最終形態として北島三郎が出てくるかもしれない・・・。勇者的に一番やなパターンだな。無理ゲー過ぎて一回死ぬやつだ・・・。
北山さんはハンサムですし、大江君は「さんまのSUPERからくりTV」でデビューまで追っかけてたことで話題になってたので、まあ、話題先行型で実力は・・・なのかな~ぐらいに思ていたんですけど、ガッツリ実力ありましたわ、的な。
演歌業界って話題性だけじゃだめなのかもねぇ。聴く客の耳がまず、肥えてますからねぇ。どんなにハンサムでも可愛くても生き残れないのかも。
北山さんは上手いし、ハンサムだし、話おもしろいし、素晴らしい。
大江君はね、先述のテレビを見ていたので近所の子が立派になった感がありましたね。しかもパニック障害で一時舞台に立てなかった話も新聞かなにかで見てて、心配していた子なので、今回立派に客席を沸かして歌唱する姿は感動で涙が出そうでした。
ただねぇ、上手な子にありがちなんですが大江君はところどころ「北島三郎」なんですよね。
オカン曰く「北島三郎の歌は難しい」らしいので、その歌や、歌い方を真似られるというのは、それだけでとんでもない才能なんですけどね。
ただまあ、例えば神田沙也加の歌を聴くと私なんかは「松田聖子やな」って思うんですが、若い子は松田聖子知らないからそうは思わない。それと同じで、そのうち北島三郎を知らない世代がでてくれば今の彼の歌い方でもいいのかなぁと言う気はします。
とにもかくにも、とても楽しくて良い演歌ショーでした!
そういや、演歌と歌謡曲って別なん?
と出演者の方々の話を聞いてて思った疑問。