はい!いてもたってもいられずに宝塚まで「MAHOROBA/マジシャンの憂鬱」を見て参りました。
先の記事にも書きましたが、ショー・芝居ともに展開がエライ早いです。今時の人にはこれぐらいの方が丁度良いのかもしれませんが・・・。
ただ、両方ともキチッと1本筋が通っているので、理解できなくても不快感はまったくありません。非常に良く纏まってます。
以下、ネタバレ無しで雑感です。
<MAHHOROBA>
本来的には予習は要りません。神様の名前を覚える必要がないので、森の神ならそのまま森の神として認識すればOK。衣装も神様についてはわかりやすい衣装なので、視覚的に何となく分かります。
が、何しろ展開が早すぎるので、「あ、これが海の神ね」とかじっくり認識している暇がないんです。なので、前もって予習しておくと楽です。
ヤマトタケルも古事記通りではないし、説明はきちんとなされているのでこちらも予習の必要は本来無いんです。が、しかし・・・台詞が早口すぎて分かり辛いし、「なんだなんだなんだ!?」と場面を理解する前に話が進む。
古事記通りではないから、こちらは
「オグナ、後のヤマトタケルは、父の命令でクマソ退治に出かける。叔母のヤマトヒメから受け取った女物の衣装を着て乙女になってクマソ兄弟を惑わし、見事に征伐。その際にクマソ兄弟の弟から「タケル」の名をおくられて、オグナからヤマトタケルとなった。やっとの思いで戻った途端に、父から更に東征を命じられ、故郷でゆっくりするまもなく、嘆きながら出発。
途中、海を渡るときに海の神の怒りに触れて海が荒れ、海の神の怒りを鎮めるために愛おしい妻・オトタチバナヒメが海中に身を投じる。
故郷に戻りたいと思いながらも戦いに倒れ、二度と故郷大和の地を踏むことはなかった。その、ヤマトタケルの故郷への思いが白い鳥となって大和へ飛び立った」
ぐらいの知識で十分です。
ショーとしては、素晴らしく夢夢しくて綺麗です。
綺麗なだけでなく、楽しい感じの元気な踊りもあり飽きさせません。神話だ古事記だと要らないことを考えないで楽しむことも十分可能です。かなり力作ですね。
後は、拍手を入れるための間合いや余韻があるとより楽しめるんだけどな~。
それにしても、神様の当て方がうまい!!
風の神=桐生園加は秀逸な当て方です。
初見はオペラを使わないことをお勧めします。
<マジシャンの憂鬱>
ハリー!結婚してくれ!!!
(向こうが断るって)
今回は苦労したんだな~的跡がかなり見えます。その結果が異様な展開の早さ。もともと正塚先生はスムーズな展開でストレスが少ない演出なんですが、今回は本来の尺からかなり縮めるために急いだんだろうな~って感じが見え隠れ。
そんなわけで、こちらも理解する前に話が進んじゃうんですが、話の筋が通ってて、役のキャラクターが一貫しているんで、星のシークレットハンター程の苦痛はありません。
そして、主演のふたりは当然のこと、嘉月絵理さんや瀧川末子さんの退団者に見せ場を作り、出来る限りあの生徒この生徒の見せ場をちょろっとずついれて・・・と。
ハリー素敵だよ、ハリー ハァ(*´д`*)ハァ
(おまわりさ~ん!!!変質者がいま~す)
今回、瀬奈じゅん・霧矢大夢のお二人の掛け合いがもの凄い笑えます。他にも笑いどころがいっぱい。劇場で爆笑したのは吉本の漫才見て以来だぞ・・・。
しかし、ハリーには生徒への愛があるよな。ほんと。
アヒちゃん(遼河はるひ)ファン的視点では・・・
といっても、通常の3倍速の早さでは、内容理解してご贔屓チェックまで出来るはずもなく・・・。
それでも、森の神一人セリ上がりは泣きそうなぐらい嬉しかったです。そして綺麗だった!!!かっこよかった!!!
クマソ兄弟は、園加ちゃんと杯取り合ったり喧嘩してるのが、何かどっかおもしろ可愛かった。あと、猛だけしさが良く出てました。顔が整っている分、荒々しさを出すのはどうかと思ってましたが、全然心配要らなかった!!やっぱすげーや。
ヤノーシュは出番は少ないけど、「おーまーえは、一番の穀潰しだっ!!!」という漂い加減が素敵でしたよ。いやぁ、他の4人はある程度なんか仕事してそうだけど、この俳優さんだけは本気で何にもしてなさそうだw
そして、全ツよりもさらに男前度が上がってて・・・鼻血が出るかと・・・。
おうおうおう。東京までおあづけ厳しいよう・・・。
でもさすがにもう遠征は無理・・・ c⌒っ ゚∀゚)っ