朝、図書館ではひとつの争いが繰り広げられている。それは、
新聞の取り合い
である。
図書館では、スポーツ新聞から英字新聞まで主要な新聞がタダで読めるのだ!
ご丁寧にチラシだって見られるのだ!
その日の朝刊が入れられているラックの中に常に残っているのは英字新聞の2紙のみ。その他の新聞は常に誰かに読まれている。
(゚Д゚)@謎はいつも開館5分後に図書館に到着する。
その時には、すでに読売・朝日・毎日・産経・日経・東京・スポーツ紙はほとんど無く、ラッキーなことに今挙げた中のどれか1紙が残っているので、選ぶ権利など無しに残り物の1紙を読むしかないのだ。
そして、他の新聞を読みたければ、今読んでいる新聞に目を通しながら常に新聞ラックをチェックしなくてはならない。戻ってきたら間髪入れずに誰かに取られてしまうからだ。
「私××新聞は嫌い、○○がいいわ」
なんて言ってると、新聞そのものが読めないのだ。
これはもう、一種の戦いである。
敵は定年を過ぎた初老のナイスガイやご婦人だ。百戦錬磨の武将達だ。
さっき、私は開館5分後に図書館に到着すると記載した。
開館時間ぴったりに行ってみたい気持ちは山々だが・・・
開館時の争いは熾烈を極めるのではないか
そう、想像すると非常に恐ろしい。私のような若輩者が入り込める隙はあるのか?討ち死にするのが相場ではないのか?
図 書 館 恐 る べ し 。
若輩者の私は、手に入れられた2紙ほどに目を通してから戦場を離脱している。離脱した後は自習室で読書したりナンプレを解いたりして時間を過ごす。
ちなみにこの戦い、私が退館する午前11時半になってもまだ続くのだ。付け加えれば、武将達の顔ぶれはほぼ変わらない。
皆様そんなに新聞がお好きですか?
心の中でそんな負け犬の遠吠えを吠えながら、今日も私は図書館を後にするのであった。