謎のブログ

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『逆転裁判2』-蘇る真実、再び・・・- (宙組東京特別公演 赤坂ACTシアター 9月6日11時公演)

 私の大ッ嫌いな劇場での公演ですが、背に腹は代えられないので行って参りました、「逆転裁判2」。

 今回は1階の真ん中より後目端っこの席でしたが、音が小さいなどと言うことはさすがになかったのですが、逆に不自然に音が大きかったような気がします。

 動線は相変わらずゴチャゴチャで狭い劇場ですね~。あんまり行きたくないです。

 

 さて、演目そのものですが、バウを見た方の評判がイマイチよろしくないので、どんなものかと思いながら観てきました。

 評判がイマイチよろしくないのは分かる気がしましたね。

 おそらく、ゲームファンにとってはあまり良くなかったのではないでしょうか。あまりやり込んでいない私から見ても、「逆転裁判」らしさが「1」の時よりも薄くなっているように思いました。

 やり込んでいる方から聞くと、逆転裁判のトリックや事件などは踏襲していないようです。その辺りにも敗因があったのではないでしょうか。

 あと、ゲームファンでない人にとっても、事件などにいまいちインパクトがなく、ただ話が流れているように感じられました。山が無いというか希薄といいますか。

 友人曰く、「犯人が小物過ぎる」とのことでしたが、それも関係しているかもしれないですね。私は、犯人役の生徒さんは良くやっていたと思うのですが、もともとのキャラ設定がイマイチだった気がします。

 

 さて、逆に大きく極端に評判を落とさなかった理由としては、生徒各人の頑張りによるところが大きいのではないでしょうか。

 フェニックス・ライト役の蘭寿とむを始めとした、ゲームキャラにある役を当てられた生徒それぞれが良く研究し、限りなくゲームに近づくべく努力しているので、ゲームをやったことのある者にとってはかなり嬉しかったのではないかと。

 とくに、「1」からキャストが変わったエッジワース役に関しては、どうなることかと思ったのですが、身長がやたらとでかくなったこと以外は思ったほど違和感がなかったです。

 しかし・・・彼の動きに会場から笑いが起きたのはなぜだろうか・・・(苦笑)

 ゲームを知らないファンなのだろうか・・・(いや、その逆か?)

 あと、個人的にはフランジスカ役(ゲームで言うところの冥役)がゲームそのまんまで嬉しかったですね。欲を言えば、鞭の音がもっとクリアできつく音が入ると良かったのですが。鞭の音が鈍く小さかったのが残念でした。

 そして!私の大好きな春風君ですよ。イトノコ・・・もとい、ディック役。

 今回、始めの方は絆創膏が無かったからか(なかったよね???)、えらく小綺麗なイトノコさんになってて、正直え~、と思いました。

 んでも、ソロナンバーをもらってコミカルに歌い踊る姿は堂に入っててなかなか良し。ちょっと可愛いイトノコさんでしたね。

 で、最後に絆創膏はっつけて出てきたときは完璧にイトノコさんでした(笑)

 ダンスも上手いし、歌もそこそこいけるし芝居も出来るし、伸びて欲しい生徒さんですね。ちゃんと自分の持ち味があるのがいい。

 そういや、七海君って思ったより学年下なんですね。みーちゃんと同じかと思ってたよ(笑)

 そう考えたら、かなり頑張ってたなぁ。泣き落としのとこでちゃんと泣けてきたもん。

 そんな感じで、生徒各人の頑張りが今回の「2」を支えていると言っていいと思います。というか、ダメな台本を支えているというか何というか。

 

 台本的には、1幕の終わりが2幕への引きが弱くて分かりづらかった(友人に言われて初めて引きがあるのに気づいた)事がまず大きな欠点。

 トリック面で最初からそのつもりなら○○は持ち込まないだろう、と言う点で持ち込んだ理由の提示が明確ではなかったことも大きな穴。あったのかも知れないけど、私は気づかなかった。

 それから、犯人の背景説明が今ひとつだったこと(悪人だか善人だかわけわからん。善人だったら誘拐事件まで引き起こすか?)がどうもイマイチかな、と。

 友人一同、「鈴木君、体育館の裏にいらっしゃい」と言いかねない勢いで台本には文句を言っておりました(笑)

 私は大体ボーッと見るのであんまり穴に気づかないんですけど、気づく人にはかなり穴だらけだったようです。

 私は、3があってもいいけど、今回のような台本ならない方が良いです。

 みっちゃん(御剣)や冥には会いたいけど、台本がこれではね。

 むしろ、原作を巧舟さんに作ってもらって、それを鈴木先生が演出する方がいいのではないかと思うんですけどね。特に事件トリックに関しては。

 

 というわけで、感想おしまい☆

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