ママンの里は北海道。
時鮭が丸ごとやってきた。
鮭は丸太の輪切りのように切っていくのが簡単。てかそれ以外の切り方知らない。
ママンが切ると、かなりの力はいるものの簡単にザグザグ切れるので、体の小さい非力のママンより私が切った方がよかろうと代わってみた。
ほ、包丁がほとんど入らない・・・。
「力の入れ方が悪い。ここに力入れて」
包丁の柄と刃体の境目から刃体側に少し入ったところを指す。
言われたとおりにやってみる。かなり力がいる。
入った・・・が、さらに力を入れて切ろうとしたら斜めに曲がって身を割りながら切ってしまう。
楽しそうに笑うママン。
「コツがいるねん、コツが」
ママンが再びやると面白いように綺麗に切れる。
ぶすくれていると、ママンが笑いながら言いました。
「切り身を買ってるとわからないけど、物を食べられるようにするって大変やろ」
・・・う~ん、リアル銀の匙ですな。