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銀河英雄伝説@TAKARAZUKA(10月23日18:30 宙組) 感想後編

 さて、感想後篇ですが、こちらは生徒さんの感想を。

 全体的に穴がなかったですね。

 もちろん、歌好きやダンスにうるさい人など一家言持ちな方からすると穴もあるんでしょうけど、私のようなど素人にはわかりません。

 そして、銀河英雄伝説では役の重要度にあまり差がない。みんな結構、役割を持っているので主役ふたり(ラインハルト・ヤン)を除くと個性という点では全てが横並び且つそれぞれがきっちりと輝いていなくてはならない。

 例えば、ラインハルト陣営ではたぶん、ケンプ役の蒼羽りく君が最年少になるでしょうけど(違ったすらすみません)、双璧(ミッターマーヤ・ロイエンタール)に負けない存在感を持っていないと嘘になってしまう。もちろん、双璧より若干下がるので差はあるものの、あまりありすぎるのもおかしい。

 例えば、トリューニヒトはヤンが最も嫌う役なので、ヤンに匹敵するだけの存在感が必要になってくる。が、緒月に対して星吹は下級生。

 このあたり、配役を見たときは心配していたが、若さゆえ若干の足りなさはあったが蒼羽・星吹ともに健闘していた。他の配役も含めて宝塚では表現しにくいであろうキャラクターのパワーバランスを、見事に表現したいたように思う。

 主役のラインハルトはもう、漫画の中から出てきたような美しさ。

 私が思い描いていたラインハルトそのもの!

 ラインハルトをやるために生まれてきたんじゃないかと思うほど完璧!

 そして、対になるキルヒアイスもビジュアルはちょっと自分の理想とは違うけど、原作の真っ直ぐな好青年の印象そのものである。

 さらにラインハルトの影であるオーベルシュタインの怜悧な妖しさ。原作とはちょっと違うが、いい味になっていてこれはこれで面白い。

 この時点で「銀河英雄伝説」の帝国編としては半分は成功したようなもんである。

 そこへ、原作とは大きく違う登場の仕方で出てくるヒルダだが、ヒルダの持ち合わせる才能などは原作に忠実。ただし、原作と違って自分を殺すことはしない感じなのがやや残念。でもまあ、愛らしいのでそれはそれでなんとなく許せてしまう。

 アンネローゼは原作のイメージに近い感じ。言葉には出さないけれど、キルヒアイスを愛していた感じがよく出ていて良かった。

 双璧には叫びそうになりました。特にロイエンタール!!何その色気、何その色気!!!!

 二人並んでるとにやけそうになるにやけそうになる。あぶねー。

 そして、ビッテンフェルト。筋骨隆々、武人らしい武人・・・。

 まさかガチでその印象に忠実に来ると思わなかったよ!!女の子にビッテンフェルトができるなんて思わなかったよ!!(同じ意味ではオフレッサーも度肝抜かれたが)

 いや、まさか白兵戦やると思わなかったです、小池先生。

 

 同盟側では、私の愛するヤンがいかなる感じか心配だったが、合格点。

 ビジュアル的には髪はもっとおさまり悪い方がいい。(無理難題)

 ユリアンはちょっと女の子っぽかったかな。しょうがないが。

 ジェシカが輝いていました!すごく良かった。

 トリューニヒトは、若さだけが欠点。それ以外は完璧。ヤンの存在感に負けてないのがすごい。ヨブさんそれぐらいでなきゃ。私は、見る前は専科さんを充てる方が妥当だと思ったんだが。よく頑張ったなぁ。

 フレデリカはちょっと割食った感あり。ものすごい記憶力とか、彼女らしい面を表現できる場面があまりなかったので印象がちょっと薄め。

 

 フェザーンのふたりは狂言回しを妖しく、そして確実にこなしていて好印象。

 ちなみに、ルビンスキーには髪の毛がある(笑)(原作はスキンヘッド)やはりスキンヘッドは無理だったか・・・。

 

 お貴族様(皇帝含む)たちは主に専科さんや上級生がされていたが、さすがの演技力でもって物語に深みを与えていた。愚か者の役って難しいからね。

 いやいやしかし、上級生から下級生に至るまで綺羅星のごとく輝いていたので、「宙組英雄伝説」と言いたくなるぐらい、個性がスパークしておりました。

 宙組の層の厚さを堪能いたしました。

 じゃ、こんどは雪組で同盟編をひとつ。

 単純にヤンは壮ちゃんが似合うかと思っただけです。

 いや~、ほんとうに満足しました。

 見てよかった!!

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