謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン (月組・東京宝塚劇場・7月15日昼・夜)

 やっとこさで行ってまいりました、月組公演。
 前回の公演はなんだかんだで見に行けなかったので、はじめて現行の体制の月組を観ました。

 実は、昼の回は1時間ほど遅れて入場したのです。
 そのとき、「暁のローマ」は結構いい作品に感じたんですね。アントニウス(霧矢)の演説が聞こえないのが惜しいと思っただけで。
 ところが、二回目はきちんとはじめから観たわけですが…。
 これほどの駄作がありますかねって…感じで。
 いやあ、前半はなんだか登場人物の紹介に終始してしまってる感じで、いまいちイラネって感じです。なくても十分後半の話がわかりますもん。なんつうか、轟さんに気を使って、いかにカエサル(轟)が凄いかを表現しているだけって気がしました。いらねぇよ、そんなもん。理事(轟)もトップオブトップなら、そんなもんなくても舞台に立つだけで全てがわかるような存在感があるでしょうに。
 それから、カエサルのあの大仰な死に方…だいっ嫌いです。個人的な感じ方なんで、あの死に方がすきだって人もいるでしょうけど。カエサル轟ってのは配役として大正解だけど、そのために作品のバランスを崩すんなら、やっぱり「理事イラネ」って言われちゃっても…仕方がない気がします。
 ブルータス(瀬奈)・アントニウス(霧矢)・カシウス(大空)が結構役にはまってて、それぞれの色がうまい具合に絡まっているので、月組って個性が競い合ってていい組だなぁ、という感想をもちました。
 それにしても何が凄いって、トップ様をそこまでダメダメ君な優男に書きますか?
 またさぁ、その優男っぷりが似合うしかっこいいし、いい味だしてるんだよ、瀬奈っち(馴れ馴れしいぞ!俺)。
 まあ、暁のローマは1~3番手の絶妙な取り合わせと、ポルキア(彩乃)の気が狂ってからの名演技とブルータス母セルヴィーリア(嘉月)の妖しさを観る為にいったと思えばまあ、よろしいのではないかと。
 最も惜しいのは、話の最大の山場であるカエサルの死後の演説で、ブルータスに賛同した市民をその演説で自分の味方につけ、ブルータスを追い込むアントニウスの演説が全く聞き取れなかったこと。あの部分はマイクバランスを変えるか、演出を変えるかして是非、きちんと聞き取れるようにして欲しい。

 レビューは、贔屓組でもないので割りとボケーっと観てましたが、ヅカのレビューとしてはこんなもんなんかいなぁ、と。
 特筆すべきは、芝居では「トリプルトップ?」と思ったぐらい実力均衡にみえた1~3番手ですが、レビューではやはり瀬奈が一番でした。この人はショーに強いんだね。
 瀬奈さんのダンスは軽やかって感じかな。軽やかに難しいこともやってのけちゃう、みたいな。
 あと、警備員かなみん(彩乃)が超!!!かわいかった!!!!
 もう、食べちゃいたいぐらいに可愛かったのだよ~~~。宝塚見てて、そんな風に思うぐらいカワユイ娘役さんって初めて。

 芝居・レビュー通して私が大注目だったのは副組長・嘉月絵理
 お色気ムンムンのセルヴィーリアをやったかと思えばレビューじゃ妖しげな道化、そしてコミカルで珍妙な骨董屋の「オヤジ」を演じているその多才さ…。この人こそ、本当の役者ではないかと。

 まあ、ピンポイントで見所を見つけられる人なら何度か通うことができるって感じかな。
 そうでない人は…ちょっとリピートしずらいねぇ…。

Amazonアソシエイト参加中