謎のブログ

謎の生物(゚Д゚)@謎が書く謎のブログ。気の向くまま風の向くまま。

出来る妹にぶら下がるダメ姉貴

 先にも書きましたとおり、大伯父の通夜・告別式に行って参りました。

 大伯父といえば、ほとんど遠縁なんでしょう。だから本来、慌てて大阪へ飛ぶこともないわけです。

 ですが、かれこれン十年前に母が北海道から一人大阪へ出てきた時に身元保証人になり、貧乏な母を自宅に居候させて面倒を見てくれた、母の親代わりの方なのですね。両親の仲人さんでもあります。

 私たちにも良くしてくれていて、小さい頃から必ず正月は挨拶に行ってお年玉をもらったり、他にも色々お世話になった親戚です。

 大伯父なんてモンじゃない、一番親身になってくれる、どのおじさんおばさんよりも近い伯父さんです。

 にもかかわらず、親は海外旅行で不在。

 私は弔電と香典を送付することで済ませてしまおう、なんて不届きなことを考えていた恩知らず。病気のこともあってやっぱり及び腰になっちゃいます。

 ところが、土曜の夜に母方の叔父から情報を得た妹は私へ

「伯父さん亡くなったって。大阪行くからな。姉ちゃん行くやろ?」

決めつけ?決めつけ?

 え?え?と悩みつつ、決めかねて生返事をしていたら、さらに別の伯父さんに電話を速攻で架ける妹が、

「・・・はい、ええ、姉も一緒に連れて行きます」

連れてく?連れて行かれるん?わたし!?

 オロオロしているうちに大阪行きが決定しましたとさ。

 もちろん、妹は

「しんどいんやったら別にええで」

とは後で言ってはくれたのですが、話しているうちに妹には軍資金がないことが問題になりまして・・・。

 今では24時間ATMが開いている銀行もありますが、大金の入っている私の口座は24時間対応ではないのです。

 しかも、翌朝すぐに東京を発つことになっていましたから、下ろして妹に預ける時間がない。

 そして、なにより先に書いたように大恩のある伯父さんの死去。

 更に言えば、親がいればおそらく私のこともあって、心配かけないために全部が終わってから知らせるに違いない。それが、親のいない時に連絡が来たのは、伯父が私達姉妹に会いたいからではないか。

 そう思うとやっぱり行くしかないと思い定めて行くことを決めました。

 

 それにしても、妹の機動力は凄まじかったです。

 私が何か言う前に、すでに親戚へ連絡を取り始めていたので、すべて妹に連絡を任せてしまいましたが、キチンとお金の立て替えの相談や供花の相談をして方々と調整を取っていました。

 そこへ持ってきて、肝心の母と連絡が取れず苦労していました。日本語対応の国際電話ではらちがあかず、頑張って現地へ英語で電話したりしたらしい・・・。なのに、母から「いらん気を回さなくて良かったのに!!」と怒られて可哀想でした・・・。そこは褒めるところだろう、母上様。

 さらには、告別式の受付を姉妹揃って任されたのですが、先頭だって仕切ったのは妹です。

 そして、伯母を慰めていたのも妹。

 姉貴はと言うと、財務大臣としてお金の管理をしていましたが大したこともせず、伯母に気の利いたことひとつ言えず、むしろ言ってはいけないことを言ってしまったりして伯母さんを不快にしてしまうしまつ。

 病気のせいの部分もあるけど、もともと気を遣うことは苦手なので妹に任せっぱなし。

 ダメ姉ですねぇ(苦笑)

 

 でも、今はやっぱり行って良かったな、と思います。

 棺に納まる伯父の姿を見て、

「ああ、私来なかったら後悔したわ」

と自然と思えたので。

 火葬場までお見送りして、精進落としまで呼んでいただいて、しかも席が一番遺族に近い席でビックリするやらありがたいやらで。最後までお見送りできて良かった。

 それに、少しでもお手伝い出来たのがうれしくもあり、伯父さんへの私達が出来る精一杯のご供養だと思います。それが出来て良かったです。

 

 それにしても、親戚でも地元の方でも多くの人の世話をしていた伯父らしく、通夜も告別式も葬儀会館から人が溢れる程弔問客が多かったです。

 まあ、市長から弔電がくるし代議士さんの名前が挙がったりするところを見ると、いわゆる「地元の名士」なんでしょう。

 今までそういう「名士」ってお金持ちでイヤな奴というイメージがあったのですが、伯父はけっしてお金持ちではありません。本当に義理人情で人から慕われて「名士」と言っても良いところまで来たのかな、と。そんな人もいるんだな、と思いました。

 伯父さんはけして自分を「名士」だなんて思っていなかったでしょうけどね。その優しさから色んな人のお世話や地域の仕事をしてきただけで。

 それから、伯父さんだけでなく、息子さん方もお父さんによく似て人のお世話を買って出ているようで、そちらの関係の方も多かったです。

 特に喪主さんの挨拶は胸に迫って多くの弔問客の涙をさそい、みなさん口々に「立派な息子さんだ」と仰っていたので、こちらも良い供養になったのではないでしょうか。

 親子二代の人柄が偲ばれる弔問客の多さと素晴らしいお式でした。

 

 長くなりました。こんな話ブログに載せてどうするんだって感じですが、自分の気持ちの整理のためにも書いてみました。

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