あひちゃんをちゃんと応援しだしたのは、あひちゃんが月組に移ってから。
FCに入った。
そして、抑うつで会社を休職することに。
FCに入ってからの応援していた期間は、ほぼ大半が闘病しながらだ。
とにかく、初めは必要なとき(通院)以外は外にも出られない状況だったから、目標は観劇に行ってあひちゃんを観ることだった。
治ってきたら、生活リズムを取り戻すために会社に行く代わりのシミュレーションとして入り出待ちに頑張って行った。
あひちゃんに会えて、あひちゃんの姿を見て、あひ友さんと色んなお話しをさせて貰って元気が出た。
パソコンでネットサ-フィンすることと、編み物やその他の手芸をすること以外にあまり趣味を持たない。そして、家にいる方が好きな性格だから、何か理由がないと外には出ない。
外に出ないと、自分の正確な体調が測れないし・・・なにより家に籠もったままでは病気が治らない。
だから、観劇をすることや入り出待ちをすることはとてもいい理由づけだった。
あひちゃんが宝塚に居たからこそ、私は外に出て自分の体調と相談しながら行動する訓練が出来た。
ここで、「あひ友さん」と色んな方々を称してきた。
そう、称することが出来る人達と出会えたことは、とても嬉しいことだった。
ある時はあひちゃんにメロメロになりながら、ある時はこき下ろしながら、楽しく会話したりメールしたり出来たのは、本当に自分にとって大切な時間だった。
あひちゃんが居なかったら出会えなかった。
私は英語が大ッ嫌いだ。でも、英語が話せたら色んな人とお話しできるのに、とも思っていた。
あひちゃんを通して、海外の友達が出来た。
英会話は出来ないけど、彼女の日本語力に頼りっぱなしだけど、頑張って翻訳サイトに頼りながら英文を書いて色んなお話しが出来たことはとても楽しい。
そして、英文でコメントを下さる方。
初めは凄くビックリして、どうしようかとまどったけど、あひファンが海外にいると言うことが嬉しくて、これまた翻訳サイトを頼りにコメントを返してきた。これも、とても嬉しく楽しいこと。
あひちゃんが居なかったら出会えなかったし、こんなにも世界が広がることもなかった。
あひちゃんに癒されながら、文句を言いながら、ドキドキしながら、ワクワクしながら、ときに怒りながら、闘病し、自分の世界が広がっていった。
扱いの悪さに怒りながら、実力の無さに時として憤りながら、それでも応援し続けて来れたのは、あひちゃんの魅力と共に、あひちゃんがくれた物が大きかったからだろう。
あひちゃんの代表的な役は?と聞かれれば、アギラール・リチャード・ニックと答えることが出来る。もちろん、人によっては他にも色々あるだろう。
さっと、出てくる役があるのは、幸せな事じゃないだろうか。
本当に、実力不足で泣かされたけれどね。
でも、それを上回る良さがあるんだよね。ファンにとっては。
大人のスマートな役が誰よりも似合う、最近ではあまりいない男役。
そんなあひちゃんに出会って好きになったのは、凄くすごく幸せだったのかもしれない。
トップにはなれないし、3番手にすらなれなかったけど、私の中ではトップスターだ。
それでもいいじゃん。
だって、みんな自分の贔屓の生徒が自分の中のトップスターでしょ?
思い返せば幸せな事が沢山あるじゃない。
そう思えることが、何より幸せな事じゃないか。
あひちゃんがくれた分の幸せだけ、私は笑ってあひちゃんを見送りたい。
もらった、たくさんの幸せの数だけ、笑顔をあなたに。