情報源がスポニチの薮下さんなので正確性がちょっと疑問なんですが・・・。
さて「螺旋のオルフェ」(93年)で大劇場デビュー、ショーに芝居に独特の世界で根強いファンを獲得している若手演出家、荻田浩一氏が上演中の雪組公演「ソロモンの指輪」を最後に宝塚歌劇団を退団することになった。劇団の慰留にも本人の意志は固かったとかで、今後は外部での幅広い活躍を目指すとか。宝塚歌劇にとっては惜しい人材の流出だ。
(以上、スポニチアネックス宝塚支局 9月13日付け記事より引用)
先生!!「螺旋のオルフェ」は「99年」です!!
そこからしてもう、なんというか・・・。でも、そんな枝葉末節はどうでもいい(わけでもないが)荻田先生が退団されることには間違いがないのだろうか。
宝塚を追い続ける方だからこそ、分かった情報なんだろうとは思うが、心のどこかに信じたくないからか、公式発表はないのかと思ってしまう。せめて、もう1社ぐらい同じ報道があれば信じられるかも知れない。
などと言いながら、じつはオギー(荻田先生の宝塚ファンの中での愛称)の作品でちゃんと観た記憶があるのは「タランティラ」と「アレックス」だけだったりする。
だから偉そうにオギーについて語ることは出来ないが、アレックスが大のお気に入りだっただけにやっぱり悲しい。
タランティラの毒々しい色彩感覚も初めはビックリしたものの、見出すとなかなか癖になりそうな色彩で、このバランスはオギーだからこそのモノなのだろうかと感心したものだ。
巷で言われているとおり、シビさん(矢代鴻)の退団が引き金なんだろうか・・・。
アレックスを見たときに「劇団に対して飽き飽きしている」感じがしたので、信じたくないけれどなんとなくオギーが退団しようとしている気持ちも分かる気がする。
それにしても、大劇場デビューした演出家ぐらい退団発表があっても良いんじゃないだろうか。どうしてそれをしないのか、疑問ではある。舞台は演出家抜きにして成り立たない、生徒と共に同じぐらい大切な人材じゃないだろうか。
贔屓組でなくても、「○○先生の舞台だから観る」と言う人も少なくないと思うが、どうだろう?
そんなわけで、今日は最後のオギー作品を見るべく友人と東京宝塚のチケットカウンターに出向いてみたが、友人の都合の付く日は全て売り切れだった。まあ、別に特別なことが無くても土日は売り切れだろうけど、オギーの退団を知って観劇予定がなかった私のような人間が、チケットを購入したりしているのではないか、とも思う。
またひとつ、宝塚から面白味が無くなってしまったなぁ。今後の若手演出家の成長に期待するしかないかな・・・。
贔屓が出ているだけじゃ、やっぱり回数は通えないし・・・何よりもミュージカル・ショーそのものが好きだからこそ、宝塚に赴くのだから。
演出家は本当に大事なのである。
荻田先生には、外部からの演出という形でこれからも宝塚に携わって下さることを願います。