「ソロモンの指輪」の舞台は凄かった。
ストーリーやモチーフが何を意図しているのか分からなかったとしても、本能的に何かを感じるような舞台だ。
その舞台をあの感動をまた味わえるんだ!!と喜んで見に行った六本木ヒルズ。
見事にその期待を裏切られました。
ありゃあもう、荻田作品に対する冒涜じゃないかと。舞台の感動が欠片も伝わってこない酷い状態。
とにかくアップが多すぎるし、アップ過ぎてピントが合わないわ、ブレるわ、で見ていて酔ってくる。
やたら、オーバーラップっていうの?なんて言うか知らないけど二つの画面のひとつを透過させて重ねるやつね、それも多すぎて興醒め。ありゃ効果的に使ってこその技でしょうが。
劇シネをこれからもやる気だったら、もう一回根底から演出方法を考え直した方がいい。
あれじゃあ、TCAのDVDをそのままスクリーンに流した方がマシなんじゃないか。
とにかく、見るに堪えなかった。
友人曰く
「あれは撮影前に舞台を1回も見てないんじゃないか」
とのことだったけど、その意見がでるのも頷ける。100回とは言わないから十数回は見て他の荻田作品(ショー・芝居含む)も見て研究しつくしてから作って欲しい。クレジット見る限りじゃ外の会社に映画の演出とか任せてるっぽいから。
研究しつくして尚あの出来だったとしたら、映画演出の才能疑った方がいいと思うよ。
口直しにもう一回舞台を見に行きたいけど・・・
すまん!1幕券があったら絶対見に行くけど、全部だとちょっと考えます!!
えー、とりあえず劇シネをやる気満々なのは初っぱなのデラカッコイイ宝塚シネマのロゴから伝わってきましたので、もう一度映画を研究し直して下さい。でなきゃ、収益上がらないぞ、あの出来では。