なかなか好評だったという舞台版「愛と青春の宝塚」を映画館で見てきました。
以前、ソロモンの指輪の舞台映画がウザイぐらいに効果的に撮りすぎて「こんなんやったら、DVDをそのまま流せばええやん!!」と思ったことがあります。今回のはその「DVDをそのまま流した」状態でした。
う~ん。まあ、五右衛門ほど刺激的な展開ではないから普通に撮す方が良いのかもしれませんけどね。それにしても、もう少しこだわりが見えても良かったかと。
あと、エンディングロールとフィナーレのショーが同時に流れるもんだから、フィナーレが楽しめなかったのも残念でした。
劇自体はとても良かったです。
もう、泣く泣く。こんなに泣くのにハンカチ忘れてエッサッサ
ヽ(´▽`)/ヤケクソジャー
仕方がないのでティッシュで涙を拭いていましたが、一枚では全然足りませんでしたよっと。
リュータン役の紫吹淳の好演が素晴らしかったです。
男役と女の部分の使い分けが見事でしたね。すき焼きシーンの女王様な感じが絶妙。(ただし、すき焼きシーンがちょっと長い・・・)
女として本当にカッコイイ女性でした。
そして、驚いたのがタッチー役彩輝なお。
一体どこの研7生かと!!!!
初々しいんですよっ!!!初々しく光り輝いていて、「あー、将来トップになる子ってこんな感じなんだろうな~」とか思っちゃうぐらい若くて可愛い!!
いや、この人「元」トップだから!!と自分に言い聞かせないと錯覚しそうなぐらい、若い未来ある生徒の役がはまっていました。
トモ役の星奈優里は、「男役から転向した娘役」を見事に演じていました。
芯のある凛とした娘役姿がトモの秘密が明らかになるにつれて涙を誘います。
ベニー役紫城るいは、持ち前のアニメ声が功を奏して暗くなりがちな物語のあちらこちらで明るさを振りまきます。KY感がたまりません(笑)
そういや、るいるいの方が本来「男役から転向の娘役」なのに、逆にこちらはそんな風には感じませんでしたね。生粋の娘役っぽかったように見えたのは私だけ?
他、男優陣も好演でした。女性の多いキャストの中で良い具合のスパイスになって夢の国宝塚にリアリティを与えていました。これは女優だけでやったら面白くない舞台でしょうね。男優が居てこその舞台だと思いました。
そういや、景山先生のモデルは誰なんだろー。
キャストの中に知った名前もちらほらあったんですが・・・現役生すら見分けのつかない私にOGをさがせというのは酷な話です(苦笑)
アンサンブルにクレジット出してくれ~。
まとめて出すんじゃなしに、一人一人にちゃんと名前が被るように出して欲しい。
(無茶を言うんじゃありません!!!)
そんなわけで、思いっきり泣かせて貰いました。
もう1バージョンも見たいですね~。
近くでやってるときに見れば良かったなぁ。失敗した。こんなに良いなんて思わなかったわ。
そういや、ちょっと不思議だったのが、宝塚に貧乏人が入学すること。
全寮制で給料が貰える。
確かに、親や後ろ盾のない者や貧乏人にとっては絶好の条件だからそうなるのは理解できるけど、実際の現代の宝塚からはかけ離れてて自分の中でしっくり来ませんでした。
昔ってそうだったのかなぁ。
なんにしろ、とても良い作品でした。