「和のものに興味があるのに、敷居が高くてなかなか見られません。一度、是非見てみたいです」
そんな、本音の思いと共に「月組の千秋楽と被るけど、千秋楽のチケットなんか取れないし、この懸賞だってどうせ外れるだろう」と軽い気持ちで招待券の懸賞に応募したら、当たりました。
和太鼓だとか津軽三味線とか好きな天さんを誘って行ってきました。
概要は上記公式サイトへ。
第2部はそれらのコラボレーション
という構成。
狂言は、最初なんの事やら意味が分からなかったのですが、だんだん分かってくると面白い。今のコントの原型のようなものですね。
今回は「寝音曲」というものでしたが、「お前の家の前を通ったら、お前の素晴らしい歌が聞こえてきた、歌ってくれないか」と言う主人に対して、何とかして歌うのを回避したい家来。その理由が
「歌が上手いことが分かったら、これから先、何かの折に『おい、歌え』と言われて面倒なことになる」
という、今の会社社会にもありがちな理由w
そこから、主人と家来の攻防がはじまる・・・w
今も昔も、人は変わらず笑いのツボも変わらないものだなぁ~と思った次第。
和太鼓は、ドラムセットのような和太鼓を演奏するタイプの響道宴さんと、オーソドックスな和太鼓の和太鼓集団「ようそろ」から はせみきた さんと岡田寛行さんという組み合わせ。
私は、オーソドックスな和太鼓しか見たことがないので、鼓系統(胴の横に紐を張ってある奴)の和太鼓の演奏は初めてでした。結構、音色があるんですね、和太鼓って。
津軽三味線は、先の狂言・和太鼓の奏者に比べてかなり人生の大先輩な方だったので、真面目にお堅く津軽三味線の演奏をされていましたが、
津軽三味線の音色には鬼が似合う
と改めて思いました。冬の山奥から鬼が出てきそうな音色と演奏でした。
和太鼓と津軽三味線のコラボはまあ、想像の範囲内。かなり渋かったです。
狂言舞と和太鼓のコラボは、結構見ていて迫力ありました。日本の舞というと、日舞でシャナリシャナリってのを想像してしまいがちですが、日本の舞にもちゃんとジャンプやステップがあるんだよね。
狂言語りと津軽三味線は、合戦の語りに津軽三味線をあてて、何を言ってるのか意味が分からないけど迫力がある。にもかかわらず、最後の落ちの「文蔵」だけ分かればいいんかい!!という落ちにずっこけかけましたw さすが、狂言。
響 道宴VSはせ みきたの和太鼓競演は、聴いていて日本の舞が何故低重心なのか分かった気がしました。
舞・踊り、というのはリズムですから、その元になるリズムを刻むものがあの音色、あの重み、あの迫力では低重心でズッシリと舞い、時として低重心のまま飛翔するのでなくては合わない。
第2部のコラボレーションで、色んな日本の伝統芸能が決して一つ一つがバラバラで存在するのではなく、影響し合って現在の形になっているのだな、と感じました。
でも、まだ公演回数が3回目と少なく、演出がちょっと垢抜けない感じだったのが残念かな。
次は7月に打楽器のみの和リーグだそうです。
また、興味のある伝統芸能や文化のコラボがあれば行ってみたいな~と思います。