一言で言うと、「大人向けのエリザベート」でした。R-15指定じゃないの?的な。
なかなかどぎつい。きわどい。陛下の浮気がばれた原因にのけぞりました。マダムヴォルフのコレクションが恐ろしいことになってます。
東宝版が大人向けなら、宝塚版は「子供も見られる健全なエリザベート」です。小池先生は故小林先生の教えを守っておられるのですね。(うろおぼえですが、宝塚は子供から大人まで家族で楽しめるものでなくてはならないそうです)
男性コーラスが入っている分重みがあって、なかなかいい。
どこかリアルなエリザベートはやはり大人の娯楽と言うにピッタリだと思いますね。
さて、注目のアサコベートですが、もう、
素晴らしい!!
の一言でした。意外や意外、高音も伸びているし熱演だからかエリザベートそのものって感じで素晴らしい。
舞台で本当にエリザベートが「生きている」気がしました。おお、褒めすぎですか?
山口トートですが・・・酷評して良いですか?
ちょっと受け付けられない。
マイクがどうも明らかに特別仕様、スターマイクすぎて気持ち悪い。黄泉の帝王なんだから、現実離れして舞台で浮いてても良いのだろうけど・・・悪い方向に浮いている。
山口さん、結構好きなだけに残念です。
ちょっと歌唱力落ちてませんか?とも思いました。
あと、所々聴いてて演歌に聞こえる。これは同伴者に訊いても同じ意見だったので聞き間違いではなかったと思います。
正直、石丸さんか城田君のトートが見たくなった。
うん、まあ、いい声の人だとは思うけどね。
高嶋ルキーニ。
最初は宝塚版との違いにとまどいましたが、見ているウチに「これもあり」に。
歌もそこそこ思ったより歌えてビックリだし、竹中直人的な怪演は男性にしか出来ないであろう面白さで良かったです。
ただ、狂言回しのルキーニなので、もう少しパンチが欲しかったかな。
寿ゾフィーは低音が利いてて重々しさがよく出ていました。ただ、高音が出にくいのが難かな。
そして、あいあいゾフィーを見過ぎたせいか老年のゾフィーに物足りなさが(笑)あいあい入魂の老年ゾフィーは何物にも代え難い役でしたね。ほんとうは寿ゾフィーが標準なんだと思います。
菊池子ルドは、もう、[E:heart04][E:heart04]きゃわいいいいいいいい!!!!!!!![E:heart04][E:heart04]
です。やはりホンモノの子供は違うよ。可愛すぎるよ、反則だよ。
可愛いお子様が一生懸命歌うんだから、それだけでオバチャンめろめろですよ。
お歌も上手でいい子でした。
伊礼青年ルドルフは、そこそこ歌えるし踊れるしええんじゃね?新しいミュージカルスターにしちまえyo!
とか思いました。伊礼君、テニミュ出身だっけ?テニミュとかセラミュとか新しいミュージカルの登竜門機関なのか?
男臭いルドルフで、新鮮でした。史実とかアヒルドとかもっとひ弱そうだったけど、なんか男臭いのもありかと思わせる説得力がありました。ヒットラー台頭の場面なんかは強そうなルドルフをも飲み込むのかと思うと、ヒットラーの脅威が浮き彫りになるようで良いのではないかと。
あと、特筆すべき人は重臣たちの将軍?様。阿部裕さんかな?良いお声でした。そして、エルマーや他の革命家の二人も芝居や歌が練れてて良かったですね。
ヴィンディッシュは歌がめちゃウマ!!!河合さんでエリザベートのナンバー全部聴いてみたくなりました。
いや、もう、脇に隙なしですよ。この脇で主演を張れるってのは並大抵のスターオーラや技量では出来ない事じゃないでしょうか。
というわけで、今度は城田トート、朝海エリザを見に行く予定です。