劇中で使うアニメーションキャラクターを公募してちょっと話題になった「Paradice Prince」と、陽月華が復帰して元気なダンスをする姿を見せてくれるであろう「ダンシング・フォー・ユー」を見に行ってきました。
とにかく、見ていて
「あ~、ウメちゃんが舞台に戻ってきて良かった~」
と思いましたね。大和・陽月のキラキラコンビが眩しかったです。パラプリは明るくて弾けていて今の宙組みたいな感じかな~、と思いました。
ただね、両方に言えることは
「良くもなく悪くもない作品」
と言うことかな。
以下、ネタバレありです
↓
パラプリの場合は、前半すっごくいいんですよ。最初見たときに「え?」と思ったキャラクターも動くとすごく可愛くてね。動くプリンスは大画面でもおかしくならずにほのぼの可愛いキャラクターでした。プリンセスもいて微笑ましいったらなかったです。
タニ(大和)もウメちゃんも元気いっぱいで、周囲も元気いっぱい。アンソニーの周囲はビシッと決まっているなかに約1名変わったお方も居たりしてwいい感じなんですよね。
それがどうも、後半から演出がスカスカしているというか、トーンダウンしているように見えました。景子先生の集中力が途切れたのか?と思ったぐらい。
なので、前半と後半で相殺して「良くもなく悪くもない」といった感じ。プラス・マイナスゼロかな。後半がとにかく「時間が長い」と感じるほど演出が良くなくて・・・。
あ、でも、ラストの幸せ家族の演出は大好きです。
ウメちゃんが育児も仕事もこなすキャリアウーマン(アーティストなのにキャリアウーマンておかしいかな?)なお母さんがピッタリ。タニがハンサムで優しいお父さん。クリスマスの飾りを施した部屋で子供達がはしゃぎ回っている。涙が出そうなぐらいアットホームな家族で、「あー、よかったな~」と。
う~ん、やっぱりプラマイゼロに+1ぐらいかな?
ちなみに、友人が終わったとたん
「世の中結局金なんだ」
と呟いたので
Σ(・ω・ノ)ノ!
とビックリしていたら、
「だって、結局300万ドル(だっけ?)を出したからアンソニー達はその人の言うことに耳を貸したんでしょ」
と・・・。たたたたた、たーしーかーに~~~~~。わたし、最後の幸せ家族にすっかり頭を占拠されてて思いもしなかったわ。
お金を出さないで、「アート界の重鎮」と言うことにした方が良かったかもしれませんね。
それに、絵から全てを見抜くならまだしも、息子に調査させて・・・のことだと、あの絵が素晴らしいと言うことの説得力に欠けますね。でも、そんなこと言っちゃうと、みっちゃん(北翔)の役が無くなっちゃうか~。
ダンシング・フォー・ユーは、もう、あまりに記憶に残らない作品で言えることが少ないです。無難すぎてインパクトが無くて記憶に残らないんです。良くも悪くもないのでインパクトがない。悪くはないんですけどね~。
とりあえず、退団するたっちん(和音)とみっちゃんのデュエットと、たっちんのエトワールが聞けて良かったです。エトワールはあまりの美声に涙が出るかと思ったよ!!
あとは、タニちゃんに落ち着きを感じるようになったかな。それとやっぱり、ウメちゃんが踊っている姿が見られて嬉しかった!!
ただ、全体的に主演の歌唱力とその他の生徒の歌唱力に差がありすぎて、聞いてて疲れました。タニは歌が上手になってますけど、やっぱり「歌ウマ」の生徒に比べるとまだ厳しいのでね。ウメちゃんは・・・お歌ガンガレ・・・。蘭トム(蘭寿)は主演コンビと歌ウマ生徒の中間かなぁ。でも中間が少ないw
歌と言えば、ともちん(悠未)の歌が上手くなっててビックリしました!ともちん好きだから嬉しかった~。
パラプリ、ショー共に下級生の見せ場があるのは嬉しいことでしたね。なかなか多くの生徒に見せ場を作るのは難しいことですが、今回は結構見せ場があったように思います。いいことだ~。
それにしても、ともちんのオネエ秘書ぶりは最高でした。アンソニーも妖しい(怪しい?)感じがたまらんかったですw
みっちゃんの大農場のトンチキ息子ぶりがおかしくておかしくて(爆笑)
あまり難しいことを考えずに見ると、楽しくて幸せになれる作品かもしれません。
パラプリは、公演期間を考えてハロウィンとクリスマスをちゃんと入れているのは嬉しい演出でしたね。そう言う季節行事を取り入れると大抵、東京来るときには季節外れか、大劇場では先の話しすぎてピンと来ないかのどっちかになりますからね~。
そんな感じで、まあ、今回は「金返せ」とは思う程酷くはないけど、「もう一回見たい!」とも思えなかった作品でした。